先日「エアコン」を取り付けたところ、工事費が「6万円」もかかりました。相場は「2万円」くらいだと思っていたのですが、なぜこんなに高額なのでしょうか?

配信日: 2024.12.10

この記事は約 4 分で読めます。
先日「エアコン」を取り付けたところ、工事費が「6万円」もかかりました。相場は「2万円」くらいだと思っていたのですが、なぜこんなに高額なのでしょうか?
「エアコンの取り付け工事費の相場が2万円程度と聞いていたのに、6万円を請求された」と、提示された工事費用に納得できない方もいるでしょう。
 
エアコンの取り付けは設置位置によって特殊な工事が発生することがあるため、費用が高額となるケースもあるようです。今回は、エアコンの取り付け工事の相場や特殊工事に関する費用について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

エアコン取り付け工事の相場

エアコンの取り付け工事にかかる費用は、2万円程度が相場といわれているようです。
 
ケーズデンキによると、標準工事料金はエアコンの冷房能力が4.0キロワットまでの場合1万6500円(税込み)、4.1キロワット以上で2万2000円(税込み)となっています。またヤマダデンキの場合、2.2キロワット~4.9キロワットで1万6500円、5.6キロワット以上で2万2000円でした。
 
これを踏まえると、相場が2万円程度という判断は間違っていないようです。
 

費用が高くなる理由1・追加の工事が発生する

標準工事のみで取り付けが完了できない場合は追加で費用が発生することがあります。今回は、ケーズデンキのホームページを参考に、追加費用がかかるケースやその場合の追加費用を、表1にまとめました。なお、金額は税込みです。
 
表1

壁の穴あけ工事 穴あけ工事 2750円〜1万1000円
アスベスト対策費 1万3200円
室外機設置場所変更工事 2段置工事 2万6400円〜
異階工事 1万1000円〜
屋根置工事 1万5400円〜
配管カバー据付工事 5500円〜1万6060円
室内配管カバー据付工事 1万1000円〜
電気系の工事 エアコン専用コンセントの取り付け 1万5400円〜
ブレーカー交換
(100ボルト→200ボルト)
4400円

※株式会社ケーズホールディングス「エアコン工事料金目安」を基に筆者作成
 
エアコンの取り付け工事では、標準工事に含まれない範囲の工事が発生すると追加料金が発生する可能性があります。例えば、室内機と室外機の設置階が異なる場合や、室外機までの距離が長い場合などは追加費用が発生するようです。
 
エアコンの室外機は、室内機を取り付けた壁の外側に設置することが多いですが、すぐ近くに設置できないケースでは別途設置工事が必要になる可能性があります。異なる階に設置したり屋根の上に取り付けたりすると、工事費用が高額になるようです。
 
また、電気系の工事が必要な場合も追加費用が発生する可能性があります。エアコンを設置する際はエアコン専用のコンセントを設けることが民間規格で決まっており、法令上の義務ではなくても、出火を防ぐために多くの業者がコンセントの設置を勧めてくると考えられます。
 
そのほかにも、壁の穴あけ工事や配管カバーを据付する場合にも追加費用が発生するようです。エアコン室内機の取り付け位置や室外機の設置予定位置を伝えて、事前に「工事費用がどれくらいかかるのか」を確認しておくとよいでしょう。
 

費用が高くなる理由2・繁忙期に依頼している

エアコンの取り付け工事を繁忙期に依頼すると、工事費用が高くなる傾向があるようです。エアコンの取り付け工事費は、ダイナミックプライシングが採用されているようで、需要に応じて価格が変更する可能性があるのです。
 
エアコンがもっとも売れる時期は7〜8月といわれており、その時期は家電量販店も工事業者も忙しいと予想されます。例えば「夏場の暑い時期に急に壊れてしまい、慌てて購入した」といったケースでは、繁忙期の価格設定になっている可能性があるでしょう。
 

エアコン取り付け費用が6万円を超えるケース

エアコンの取り付け工事では、さまざまな要因が重なると総額で6万円程度になる可能性もあるようです。例えば、以下のようなケースで、どれくらいの工事費がかかるか予想してみましょう。
 

・エアコンの冷房能力が4.1キロワット以上:2万2000円
・壁の穴あけが必要(コンクリート壁):1万1000円
・室外機の2段置き工事が発生:2万6400円
・室内カバーを据え付け(標準):1万1000円

 
以上のようなケースでは、合計で7万円を超えてしまいます。追加料金が発生する工事が重なると、総額で6万円を超える可能性もあるため、工事費を確認したうえで購入を検討するとよいでしょう。
 

エアコン取り付け時の追加工事によって6万円を超える可能性がある

エアコンの取り付け工事では、追加の工事内容によって6万円を超えるケースもあるようです。室内機・室外機はどこに設置するのか、穴あけは必要か、配管カバーは必要かなど事前の確認が重要となるでしょう。
 
また、夏場の繁忙期になると費用が高くなる可能性があります。事前に取り付け工事費を確認して、購入を検討しましょう。
 

出典

株式会社ケーズホールディングス  エアコン工事料金目安
株式会社ヤマダデンキ エアコン工事料金の目安について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集