酔って帰宅し「朝まで電気をつけたまま」リビングで寝落ちした夫…「電気代」はいくら無駄になっていますか?
配信日: 2024.12.14
しかし、この行動は、電気代の無駄遣いにつながる可能性があるのです。今回は、リビングの電気をつけっぱなしで寝てしまった場合、朝までにどれくらいの電気代が無駄になるのかを調べました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気をつけたまま寝落ちした場合の電気代
一般的な家庭で使用されている、リビングの照明における消費電力について調べてみましょう。最近の主流であるLED照明は、従来の白熱電球や蛍光灯に比べると省エネルギーな傾向にありますが、電気を使用していることには変わりありません。
LED照明の消費電力は、リビングの広さや明るさの好みにもよります。一般的な8畳タイプのシーリングライトは、30~40ワット前後のものが多いようです。
そこで今回は、30ワットのLED照明を使用したと仮定します。
電気代は、「消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で求めます。
(電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」31円/キロワットアワーを使用)
夜の22時に帰宅して、朝6時まで8時間寝てしまったとすると、
0.03(キロワット)×8(時間)×31(円/キロワットアワー) = 7.44円
つまり、一晩電気をつけっぱなしにすると、約7円の電気代が無駄になる計算です。
また、白熱電球の消費電力は、通常60〜100ワットです。同じ条件で60ワットの白熱電球を使用すると、無駄になった一晩の電気代は約15円になります。
長期的に見た影響
一晩で約7円という金額は、一見すると大きな金額とは思えないかもしれません。しかし習慣化すると、最終的には無視できない金額になる可能性があります。
仮に、週に2回このような状況が発生すると、LED照明の場合、1週間あたり約15円、1ヶ月(4週)あたり約60円、1年で約710円も無駄になる計算です。
一方、白熱電球の場合は、1週間あたり30円、1ヶ月あたり120円、1年で1440円の無駄が発生します。
もし、リビングに加えて、キッチンや寝室でも電気をつけっぱなしにした場合は、その分も電気代が増えるでしょう。
電気代以外の影響
電気をつけたまま寝ることで、睡眠の質や、電気の寿命にも影響を及ぼす可能性があります。
明るい環境で寝ると体内時計が乱れ、睡眠の質が低下する可能性も指摘されています。人間の体内では、暗闇でメラトニンというホルモンが分泌され、睡眠のリズムを整えます。明るい環境で寝るとメラトニンの分泌が抑制され、深い睡眠が得られにくくなるかもしれません。
また、LED電球は長持ちしやすい照明ですが、連続使用により寿命が縮まる可能性があります。LED電球の寿命は、本来約4万~5万時間とされていますが、長時間点灯し続けることで、早期交換が必要になるかもしれません。
つけっぱなしを防ぐには?
電気のつけっぱなしを防ぐには、タイマーやセンサー付き照明の利用がおすすめです。設定した時間が経過すると消灯する機能が付いているため、寝落ちしても自動的に電気が消えるでしょう。
また、人の動きを感知してオンオフできる、センサー付きの照明を使用すれば、一定時間動きがない場合は自動的に消灯します。
朝まで照明をつけっぱなしにした場合の電気代は1回約7円
電気をつけたまま寝落ちするのは、ささいなことに思えるかもしれません。しかし、無駄な電気代が発生するため、習慣化しないように心がける必要があるでしょう。
電気のつけっぱなしを防ぐには、タイマー付き照明を使うなどの対策が考えられます。照明を忘れずに消すことで、電気代の支出をおさえるだけではなく、良質な睡眠にもつながります。
生活習慣を見直し、小さな心がけや工夫を重ねることで、長期的な節約と健康につながるでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー