節約のために「お湯」を使わず、毎日30分「水」で洗い物をする妻。お湯にくらべて、どのくらい光熱費を節約できますか?

配信日: 2024.12.17

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節約のために「お湯」を使わず、毎日30分「水」で洗い物をする妻。お湯にくらべて、どのくらい光熱費を節約できますか?
毎日の洗い物にかかる光熱費を節約するために、お湯を使わない人もいらっしゃるでしょう。お湯を使うと水道代だけでなくガス代もかかるため、洗い物の量が多い家庭の場合は、光熱費が高額になる可能性があります。
 
本記事では、水で洗い物をする場合は、お湯にくらべてどのくらい節約できるのかを解説します。
 
水で洗い物をするデメリットや、洗い物にかかる水道光熱費の節約方法についてもご紹介しますので、参考にしてください。
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水での洗い物と、お湯での洗い物のコストを比較

まずは、毎日30分、お湯を使って洗い物をした場合にかかる水道代を計算しましょう。
 
東京都水道局によると、食器洗いのために5分間水を流しっぱなしにした場合、約60リットルの水を使用するとのことです。1リットルあたりの単価を0.24円とすると、0.24円×60リットル=約14.4円の水道代がかかります。
 
洗い物をする際に、1日に合計30分間水を流しっぱなしにした場合は、約360リットルの水を使用するため、約86.4円の水道代がかかります。
 
ガス代については「水量×上昇させる温度÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価(円/立方メートル)」で算出可能です。
 
例えば、熱効率を80%、発熱量を1万750キロカロリー/立方メートル、ガス代単価を130.46円/立方メートルとし、15度の水を42度まで上昇させる場合は「360リットル×27度÷(80%×1万750キロカロリー)×130.46円=約147.5円」となります。水道代とあわせると約234円かかる計算です。
 
水で洗う場合はガス代がかからないため、1日につき約86.4円の水道代のみで済みます。1ヶ月(30日)に換算すると、水で洗い物をした方が、約4400円節約できる可能性があります。
 

水で洗い物をするデメリットは?

節約の意味だけでなく「お湯で洗い物をすると手が荒れてしまう」という理由で、水を使用している人もいらっしゃるかもしれません。しかし、水での洗い物にはデメリットもあるため、注意が必要です。
 
食器に付着している汚れの種類によっては、水だけで落ちにくいものもあります。例えば、バターやオリーブオイルなどの油汚れ、肉や魚の脂肪などです。こうした汚れは、低温になると固まり、流しにくくなる特徴があります。
 
特に冬場は水温も低くなるため、汚れが落ちるまでに時間がかかり、家事の効率が悪くなってしまうでしょう。お湯で洗うと油の吸着力が弱くなるため、素早く済ませられる可能性があります。
 

洗い物にかかる水道光熱費を節約する方法

洗い物の際にかかる水道光熱費を節約するためには、水やお湯を出している時間をできるだけ短くする必要があります。そのコツを以下にご紹介しますので、参考にしてください。

・汚れの少ない食器から先に洗う
 
・汚れた食器を重ねない
 
・汚れがひどい食器はキッチンペーパーなどで取り除いておく
 
・ごはん茶わんはあらかじめ水につけておく
 
・先に洗剤で洗っておき、まとめてすすぐ

また、食器をすぐに洗えないときは、桶などに水をためてつけ置きしましょう。そうすると、すすぐときのみ水やお湯を出すため、節約になります。
 

水で洗い物をした方が、1ヶ月に4000円以上節約できる可能性がある

今回の試算によれば、毎日合計30分洗い物をする場合、お湯を使うよりも水で洗った方が月に4000円以上光熱費を節約できる可能性があります。
 
しかし、汚れの種類によっては水では落ちにくいものもあり、洗い物に時間がかかるかもしれません。そうなると、かえって水道代が高くなり、節約にはつながりにくいでしょう。
 
お湯の場合も、汚れの少ない食器から洗ったり、あらかじめつけ置きしたりすると短時間で済ませられる可能性があるため、ぜひ試してみてください。
 

出典

東京都水道局 水の上手な使い方 くらしと水道
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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