冬は1日「10時間」ファンヒーターを使用しています。電気代が心配ですが「エアコン」や「灯油ストーブ」と比較して、どれだけ安上がりでしょうか?

配信日: 2024.12.17

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冬は1日「10時間」ファンヒーターを使用しています。電気代が心配ですが「エアコン」や「灯油ストーブ」と比較して、どれだけ安上がりでしょうか?
冬はエアコンやストーブ、ファンヒーターといったさまざまな暖房器具が活躍する時期です。ただ、家のなかを暖かく保つためとはいえ、電気代や灯油代などのコストが気になる人も多いでしょう。
 
本記事では、ファンヒーターを主に利用している人をモデルケースとして、エアコンやストーブと比較したコストを比較してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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石油ファンヒーターと灯油ストーブのコストの違い

石油ファンヒーターは、灯油を燃料にして得た熱を電動の送風ファンによって送り出して部屋全体を温める暖房器具です。温風が室内の空気を循環させて効率的に部屋全体が暖まるため、冬場の暖房器具としてよく利用されます。一方の灯油(石油)ストーブは、灯油を燃料として燃焼させ、空気を暖める暖房器具を指します。
 
1キロワットアワーあたりの電気料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が制定している電気料金の目安単価「31円/キロワットアワー」で計算します。
 
まず、経済産業省 資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると灯油の値段は2024年12月9日時点で1リットルあたり「117.7円」です。
 
コロナの「FH-ST3624BY」という石油ファンヒーターの消費電力は、待機時間で0.8ワット、弱燃焼時は11ワット、強燃焼時が22ワットです。計算式に当てはめると電気代は以下のようになります。
 
0.011~0.022キロワット(消費電力)×31円(1時間あたりの電気代)=0.34円~0.68円
 
1日10時間使用すると電気代は約3.4円~6.8円、1ヶ月(30日)では約102円~204円となります。つまり、石油ファンヒーターでは電気代はあまりかかりません。
 
灯油代は「燃料消費量」を使って算出できます。同商品の燃料消費量は1時間あたり0.057リットルから0.35リットルです。
 
計算式によれば、同商品の灯油代は以下のとおりです。
 
0.057~0.35リットル/時間×1時間×117.7円/リットル=6.7~41.1円
 
1日10時間使用する場合の灯油代は約67円~411円、1ヶ月では約2010円~1万2330円となります。
 
電気代と灯油代を足して、石油ファンヒーターを1日10時間使用する場合のコストは約70.4円(3.4円+67円)~417.8円(6.8円+411円)、1ヶ月では約2112円~1万2534円となります。
 
次に、石油ストーブは「RB-G2524」から灯油代を計算します。
 
同商品の燃焼継続時間は20.2~40.2時間、給油タンクは4.9リットルです。1日10時間稼働させたときに消費する灯油量は以下のとおりです。
 
10時間/日÷約20.2~40.2時間×4.9リットル=約1.2~2.4リットル
 
灯油代が1リットルあたり117.7円なので、1日の灯油代は約141円~282円と計算できます。30日では約4230円~8460円という結果でした。
 
今回の比較では、石油ファンヒーターのほうが価格の幅が広く、安く済むときもあればストーブよりもかなり高額な費用がかかる可能性もあると分かりました。
 

石油ファンヒーターとエアコンのコストの違い

今度は石油ファンヒーターとエアコンのコストを比較してみます。
 
まず、石油ファンヒーターのコストは前項と同様、月2112円~1万2534円とします。
 
次にエアコンですが、アイリスオーヤマの「IHF-2808G」をモデルと仮定すると、消費電力は最小で120ワット、最高で1356ワットです。それぞれのワット数で1日10時間稼働させた場合の電気代を計算しました。
 
・消費電力120ワット時(最小時)
0.12キロワットアワー×10時間×31円/キロワットアワー=約37円
 
・消費電力1356ワット時(最大時)
1.356キロワットアワー×10時間×31円/=約420円
 
1ヶ月(30日)の電気代は1110円~1万2600円となりました。
 

まとめ

ファンヒーターと石油ストーブを比較すると、ファンヒーターのほうが電気代の揺れ幅が大きいことが分かりました。毎月安定した費用で利用するなら、ファンヒーターをストーブに切り替える選択肢もあるでしょう。
 
エアコンは、気温条件などでフル稼働しなかった場合のコストが、ファンヒーターの半分程度なので、コストを安く抑えるならエアコンのほうが有利な状況が多いと考えられます。
 
実際のコストは、選択する商品によっても異なるため、自身が気になる商品同士で比較検討してみることをおすすめします。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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