3日連続で今日も鍋です…「節約にもなるし栄養も摂れる」と妻は言うのですが、実際はどうなのでしょうか?

配信日: 2024.12.19

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3日連続で今日も鍋です…「節約にもなるし栄養も摂れる」と妻は言うのですが、実際はどうなのでしょうか?
寒い季節になると、鍋を食べる機会が増える人もいるでしょう。鍋は、野菜や肉類・魚介類が一度に摂れるため、栄養満点な料理というイメージがあるかもしれません。
 
しかし、何日も連続で鍋を食べている場合「本当に栄養面で問題はないのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。
 
本記事では、鍋から摂取できる栄養素とともに、1食分のコストや、平均との比較についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「鍋は健康によい」は本当?

ライフログテクノロジー株式会社では、2022年10月1日~2023年3月31日にかけて、健康管理アプリの記録データを使用して、全ユーザーの夕食と、夕食に鍋料理を食べたユーザーの栄養バランスを比較調査しました。
 
その結果、鍋料理を夕食にすると、普段の夕食よりもたんぱく質を1割以上、食物繊維を2割多く摂取できることが分かりました。
 
野菜や肉だけでなく、魚介類や豆腐も入っている鍋であれば、たんぱく質や食物繊維のほかにビタミンやミネラルも摂取できます。また、鍋の締めに雑炊やうどんを食べることで、炭水化物も摂れます。さらに鍋つゆを飲むことで、食材から溶け出した栄養素も摂取できるでしょう。そのため、鍋は1食で多くの栄養素を摂取できるメニューだといえます。
 
ただし、鍋には鉄分やビタミンDなどの栄養素が不足しがちなため、小松菜やきくらげなどの食材をプラスするとよいかもしれません。使用する食材や鍋つゆによって、摂取できる栄養素は異なりますが、栄養満点な鍋を作るためには意識して選びましょう。
 

鍋1食分にかかるコストは?

次に、鍋1食にいくらかかるのか、費用を確認してみましょう。今回は、農林水産省のホームページで紹介されている「豚肉と水菜のとろろ鍋」を、2人分作る場合のコストを計算します。食材を全てネットスーパーで購入した場合のおおよその材料費は、以下の通りです。

・豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用)200グラム:100グラムあたり約376円(200グラム分で約750円)
 
・水菜100グラム:1パック200グラムで約210円(100グラムあたり約105円)
 
・長ネギ1本:約140円
 
・しめじ大1パック(約200グラム):1パック100グラムで約140円(200グラム分で約280円)
 
・長芋200グラム:400グラム約430円(200グラムあたり約215円)
 
・昆布だし600cc:8グラムスティック×7本入り約230円(600ccの水には4グラム必要なので約16円)
 
・ポン酢しょうゆ適量
 
・ゆずこしょう(または七味唐辛子)適量

ポン酢しょうゆとゆずこしょうは適量ずつのため、家にあるものを使用するとします。この場合、食材の合計金額は約1506円となります。
 
上記はあくまで例であり、使用する食材や作る鍋の種類によっても、かかる費用は大きく変わるでしょう。
 

1日あたりの食費の平均と比較

総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、二人以上世帯における1ヶ月の食費の平均は8万1738円とのことです。これを30日で割ると、1日あたりの食費の平均は約2725円となります。
 
上記の例では鍋1食あたり約1500円のコストがかかるため、朝食と昼食を1225円よりもおさえられれば平均よりも節約できるでしょう。
 
鍋の種類や使用する食材の量にもよるため、一概にはいえませんが、食費を節約するには、余っている食材を活用するなど工夫することがポイントです。
 

鍋は食材や鍋つゆを工夫することで節約できる可能性がある

鍋を食べることにより、たんぱく質や食物繊維といった栄養素を多く摂りやすくなります。使用する食材や鍋つゆによっては、ビタミンやミネラル、炭水化物も摂取できるため、栄養不足を補える可能性があります。
 
用意する食材によっては、1食あたりのコストをおさえられる可能性もあるため、工夫次第では節約も期待できるでしょう。
 
ただし、毎日鍋だと飽きてしまうこともあるため、忙しくて料理に時間をかけられない日だけ鍋にしたり、さまざまな種類の鍋を楽しんだりするのがおすすめです。
 

出典

ライフログテクノロジー株式会社 11月7日鍋の日!物価高騰でも賢くリーズナブルに鍋を食べよう!【カロミル栄養調査レポート】鍋を食べるとたんぱく質1割、食物繊維2割摂取量が増加
農林水産省 栄養満点!体を温める鍋料理
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 2023年 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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