節約のために一人のときのお昼は「インスタントラーメン」で済ませています。野菜や卵をプラスしているので、栄養バランスは問題ないですよね?
配信日: 2024.12.26
しかし、インスタントラーメンばかり食べていると健康によくないイメージがあるため、野菜や卵をくわえることで栄養価を高めている人もいるようです。
そこで本記事では、インスタントラーメンに野菜と卵をプラスした場合のコストや、栄養面での問題点を詳しくご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「インスタントラーメン+野菜+卵」にかかるコストは?
インスタントラーメンに野菜と卵をプラスしたものを食べた場合のコストを計算してみましょう。あるネットスーパーで販売されている商品の値段を例に挙げて計算していきます。
・インスタントラーメン5食パック:409円(税込み) ※1パック約82円
・ラーメン用野菜セット:128円(税込み)
・卵:1パック279円(税込み)※1個約28円
今回の事例では「‟一人のとき”のお昼はインスタントラーメンに野菜と卵をプラスして食べる」ということなので、総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」の単身世帯における食費の平均と比較してみます。1ヶ月の食費の平均は4万2049円なので、30日で割ると1日あたり約1400円、3食で割ると1食あたり約467円です。
上記の例ではインスタントラーメン1パックに野菜と卵1個をプラスした場合、1食あたり約238円かかるため、平均より230円ほど安く済む計算になるため、食費の節約にはなることが分かります。
栄養面での問題はあるのか?
一般社団法人日本即席食品工業協会によると、インスタントラーメンの1食100グラムあたりのエネルギーは432キロカロリーで、次のような栄養成分が含まれているということです。
・たんぱく質:10.1グラム
・脂質:16.2グラム
・炭水化物:61.4グラム
・カルシウム:200ミリグラム
インスタントラーメンだけでは、たんぱく質や食物繊維が不足しがちです。そのため、たんぱく質が多い卵や、食物繊維が多い野菜をプラスすることで、栄養バランスを整えることができるでしょう。毎日同じ具材だと飽きる可能性があるため、野菜や卵だけでなく、肉やきのこ・海藻類などをプラスしてみるのもおすすめです。
頻繁にインスタントラーメンを食べる場合の注意点
「節約のために」と頻繁にインスタントラーメンを食べる人は、塩分の摂りすぎにならないよう注意が必要です。インスタントラーメンには1食100グラムあたり4.8グラムの食塩が含まれているようです。
厚生労働省によると、食塩相当量としての目標量は成人男性が7.5グラム未満、成人女性が6.5グラム未満ということなので、インスタントラーメンをスープまで飲み干すと1食で目標量の半分以上を摂取してしまうことになるでしょう。
今回例に挙げたインスタントラーメンは麺とかやくの食塩相当量が2.0グラム、スープが2.8グラム程度なので、なるべくスープを飲まないようにすることで塩分の摂りすぎを防げるはずです。できるだけ健康的な食事になるよう、意識しながら食べることをおすすめします。
栄養バランスは悪くないが、塩分の摂りすぎにならないようスープは飲み干さない方がいい
インスタントラーメンだけだとたんぱく質や食物繊維が不足しがちですが、その分を補うために野菜や卵をプラスすると栄養バランスがよくなるでしょう。野菜と卵をプラスしても1食分の食費の平均より安く済む可能性があるため、節約にもなるはずです。
ただし、インスタントラーメンは塩分が多く含まれているため、スープまで飲み干さないように心がけるといいでしょう。特に、頻繁にインスタントラーメンを食べるという人は、なるべくスープは飲まずに、麺や具材だけを食べるよう意識することが大切です。
出典
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット[情報提供]ナトリウム
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー