食材を買うならスーパーより市場へ直接行ったほうが安いと聞きます。卸値と売値ってどれくらい違うのでしょうか?
配信日: 2024.12.26

スーパーと市場では、取り扱う食材や営業時間など値段以外の部分にも異なる特徴があるため、本記事でそれぞれの特徴や卸値と売値について解説します。

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スーパーと市場の特徴
スーパーと市場の具体的な違いは、営業時間や販売スタイル、取り扱う食材などが挙げられます。ここでは、スーパーと市場それぞれの特徴について紹介します。今後の参考にしてみてください。
スーパーの特徴
スーパーは食料品を中心に、日用品、家電、衣料品など生活に関わる商品を取りそろえていることが大きな特徴です。ほかにも、地元の農家が生産した野菜や地域の福祉施設製造のお菓子など、地域に根差した商品を取り扱っていることも特徴であるといえます。
また、24時間営業やネットスーパーの取り扱いを実施している店舗もあるなど、事業形態も多種多様です。このように、食料品を中心としながら顧客の要望に応えているのがスーパー最大の特徴といえるでしょう。
スーパーは、特売品を設定して集客を図ることがあります。ほとんど利益は出ませんが、来店者数を増加させて特売商品と一緒にほかの商品を購入してもらうことが目的としています。この戦略は消費者の節約志向に応えるためのもので、多様な経営戦略の一環として運営されています。
市場の特徴
市場は、多くの小規模な個人商店(個人の仲卸業者)が集まって商品を販売する場所を指します。ここでは、消費者が直接購入できる仕組みが提供されています。
市場のすべての商品が、スーパーより安いわけではありません。小規模な個人商店が直接販売することで手数料がかからない分、スーパーより安い商品がある場合もあります。
しかし、加工や調理をする必要な商品は、手間を考慮すればスーパーのほうが安く感じる場合もあるでしょう。また、市場ではスーパーには出回らない、希少な商品が販売されていることもあります。これは、市場が直接農家や漁師から仕入れることが多いためです。
市場の営業時間は早朝からで、平日と土曜は6時頃、日曜と祝日は8時頃からオープンするところが多いです。また、市場は対面販売を強みとしており、各店舗のオーナーや責任者が店頭に立って、商品についてのプロフェッショナルな説明やアドバイスを提供する販売スタイルが特徴です。
卸値と売値
卸値と売値という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし、卸売業者や小売業者など、この言葉をよく使う職業でないと言葉の意味が分からない場合もあります。ここでは、一般的にあまり知られていない卸値と売値ついて解説します。意味を知ることで食費の節約につなげられる可能性があるため、参考にしてみてください。
卸値とは
卸値とは、メーカーが卸売業者に商品を販売する際の価格、または卸売業者が小売業者に商品を販売する際の価格を指します。
これは、商品が大量に取引される際の価格であり、一般的に小売価格よりも低く設定されます。具体的にいえば、卸売業者が小売業者に販売する価格は、メーカーからの仕入れ値の2.5~3倍程度に設定されることが多いです。
卸値は、商品の製造原価、流通コスト(運輸費、保管費など)、および各業者の利益を考慮して決定されます。さらに、市場状況や競争環境も影響を与えることがあります。
売値とは
売値は、小売店が消費者に商品を販売する際の価格です。この価格は、最終的に消費者が支払う金額を指します。小売店は、卸値(仕入れ値)に店舗運営費、人件費、保管費、運輸費などを上乗せし、さらに予定利益を加算して売値を設定します。
卸値と売値の違い
卸値と売値の主な違いは、取引の段階と取引相手にあります。卸値はメーカーが卸売業者に商品を販売する際の価格、または卸売業者が小売店に販売する際の価格を指します。一方、売値は小売店が消費者に販売する際の価格です。
卸値は、大量取引を前提としているため、一般的に売値よりも低く設定されます。これは、小売店が利益を得るためには、仕入れた商品の卸値よりも高い価格で販売する必要があるためです。
市場とスーパー、それぞれのメリットを活用して節約しよう
流通経路の段階だけで見れば、スーパーよりも市場のほうが安いと考えられますが、すべての商品が安いわけではありません。スーパーでは、特売や安売りキャンペーンが行われるため、市場よりも安い場合もあります。
また、市場ではおすすめの食べ方や調理法を教えてもらえる利点、スーパーでは一店舗でさまざまな商品を買える利点があります。手間や営業時間などを考慮し、自分にとって最も便利で節約しやすいほうを選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー