「生きている今を楽しむ」がモットーなのですが、40代夫婦で貯蓄「ゼロ」はさすがにマズいのでしょうか?同世代はどのくらい貯蓄されていますか?
配信日: 2024.12.27
今回は40代の平均貯蓄額と中央値についてご紹介します。老後の生活にかかる金額の目安や、資金形成の方法もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
40代の平均貯蓄額と中央値
金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40代の平均貯蓄額と中央値は以下のようになっています。
●平均貯蓄額:889万円
●中央値:220万円
また、全年齢の平均貯蓄額は1307万円、中央値が330万円という結果でした。
なお、金融資産を保有している割合で見てみると、73.2%が保有している、26.8%が保有していないと回答していました。おおよそ4分の1の世帯が金融資産を保有していないため、貯蓄ゼロは決して珍しいケースではないといえそうです。
老後の生活にかかる金額の目安
総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、老後の生活にかかる金額の目安は、1ヶ月で28万2497円とされています。
貯蓄がない場合、老後の生活はほとんどを年金に頼ることになると考えられます。令和6年4月時点の受け取れる年金の目安は、以下の通りです。
●国民年金(満額):6万8000円
●厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):23万483円
実際に受け取れる金額は世帯によって変動しますが、厚生年金も含めて23万483円受け取れるとしても前述した平均支出額を賄うことは難しそうです。
さらに、高齢になるといつ何が起きるか分かりません。ある程度貯蓄に余裕があると安心して老後の生活を送れるでしょう。
40代から老後に向けてお金を貯める方法
40代から老後に向けてお金をためるのであれば、ライフイベントを考慮しながら貯蓄を進めることが重要になると考えられます。無理のない範囲で老後資金を作るのであれば、iDeCoやつみたてNISAなどを検討してみましょう。
現在貯蓄ゼロなのであれば、投資に回せる資金は少ないと考えられます。iDeCoやつみたてNISAであれば、少ない金額でも複利効果を狙った運用が可能となるようです。
また、投資そのものに不安がある場合は、投資信託も検討してみましょう。こちらも少額から始められることに加えて、プロに運用を任せられる点がメリットとされています。
ただし、これらの方法は必ずしも貯蓄や資金形成が成功するものではありません。投資にはリスクもともなうため、自分たちにとって、どのような方法が適切かを慎重に判断しましょう。
40代の平均貯蓄額は889万円、中央値は220万円となっているが、26.8%は金融資産を保有していない
40代の貯蓄について調べてみると、平均貯蓄額は889万円、中央値は220万円との結果があると分かりました。ただし、26.8%は金融資産を保有していないとの結果も出ているため、貯蓄ゼロであることは決して珍しくはないでしょう。
なお、老後の消費支出は二人以上の世帯のうち65歳以上の夫婦のみの無職世帯は25万959円です。現在支給されている年金の目安であれば賄える可能性もありますが、今後どのようになるかは分かりません。将来のことも考えて、40代から始められる老後資金の形成にも取り組んでみることをおすすめします。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)シート4
総務省統計局 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要(19ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー