寒くて「暖房」を毎日つけています。設定温度を「1度」下げるとどれくらい電気代を節約できますか?
配信日: 2024.12.29
本記事では、暖房の使い方を見直して電気代を節約する方法や、乾燥対策を行って快適で健康的な冬を過ごすためのポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
暖房の設定温度を1度下げると年間で約1650円の節約になる可能性がある
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、外気温度が6度のときに2.2キロワットのエアコンの暖房設定温度を21度から20度に設定変更した場合、1日の使用時間が9時間だと仮定すると、年間で53.08キロワットアワーの電力を節約できるとのことです。原油に換算すると13.38リットル、二酸化炭素排出量では25.9キログラムの削減に相当し、電気代を約1650円も抑えられるそうです。
さらに暖房代を節約するための方法
暖房の設定温度を見直すだけでなく、日常的な使い方を工夫すればさらに暖房代を抑えることが可能です。ここでは、暖房の使用時間を短縮する方法や、エアコンの効率を上げるためのポイントを紹介します。
1日の使用時間を短くする
暖房の使用時間を1日1時間短縮するだけでも節約につながります。経済産業省資源エネルギー庁によれば、設定温度が20度の状態で暖房を1日1時間短縮すると、年間で40.73キロワットアワーの省エネになるとのことです。原油換算で10.26リットル、二酸化炭素排出量では19.9キログラムの削減に相当します。電気代に換算すると約1260円の節約になるようです。
寝る1時間前に暖房を切って布団の中で湯たんぽを使うなどの工夫をすることで、光熱費を抑えることが可能でしょう。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンのフィルターを月に1回か2回掃除するだけでも、暖房効率がアップし、電気代を節約できる可能性があります。同じく経済産業省資源エネルギー庁によれば、2.2キロワットのエアコンで、フィルターが目詰まりした場合とフィルターを清掃した場合とを比較すると、フィルターを掃除した場合の方が年間で31.95キロワットアワーの電力を抑えられるとのことです。原油換算で8.05リットル、二酸化炭素削減量では15.6キログラムにもなり、電気代は約990円の節約が可能なようです。
暖房を使用するときは乾燥対策をあわせて行おう
冬の寒さをしのぐために暖房をつけると、室内の湿度が急激に下がるため、乾燥が気になることがあります。乾燥対策を実践すれば、暖房の効果を高めつつ、健康的で過ごしやすい空間を作ることが可能です。
洗濯物を部屋の中で干す
効果的な乾燥対策として、洗濯物を部屋干しする方法が挙げられます。エアコンで暖房をつけている部屋に洗濯物を干すと水分が蒸発し、空気中に拡散されて室内の乾燥を防げます。空気が乾燥しすぎず、適度な湿度を保てるため、肌や喉を守ることが可能でしょう。
鍋でお湯を沸かして部屋に置く
乾燥対策として、鍋でお湯を沸かした際の蒸気を利用する方法もあります。お湯を沸かす際に発生する蒸気は部屋の乾燥を防ぎ、湿度を適切に保つのに役立ちます。お湯を沸かした鍋を、暖房を使用している部屋に置いておくと、蒸気が部屋全体に広がり乾燥を和らげてくれるでしょう。
乾燥のダメージを軽減する方法
暖房を使えば室内が乾燥しやすくなり、肌や喉にさまざまなダメージを与えるおそれがあります。しかし、少しの工夫で乾燥を軽減することが可能です。ここでは、乾燥を軽減する方法を紹介します。
こまめに水分補給をする
こまめに水分補給をすることで、乾燥を軽減し、体調を保つことが可能です。室内が乾燥していると、気づかないうちに体内の水分が失われ、乾燥しやすくなります。特に冬は喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給の機会が減りがちです。意識的に水分をとるようにしましょう。
マスクを着用する
マスクを着用すると、喉の乾燥を防ぐ効果が期待できます。暖房が効いている場所では、乾燥した空気が喉を刺激し、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。特に外出先では湿度を調整することが難しいため、マスクを使って喉の粘膜を保護しましょう。
暖房の設定温度を1度下げると年間で約1650円の電気代節約が期待できる|乾燥対策も忘れずに
経済産業省資源エネルギー庁のデータによれば、暖房の設定温度を1度下げることで年間の電気代を約1650円節約できる可能性があります。さらに乾燥対策を取り入れれば健康を守りながら快適な冬を過ごせるでしょう。室内で洗濯物を干したり、お湯を沸かして湿度を調整したりするだけで、乾燥の影響を軽減することが可能です。少しの工夫で、家計にも健康にも優しい冬の暮らしを目指しましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー