夏に実施された「電気代・ガス代の補助金」が冬にも実施されると聞きました。戸建てで4人家族のわが家は「月2万円」ほどかかっているのですが、どのくらい影響がありますか?
配信日: 2024.12.31
本記事では、今回の電気・ガス代の支援で、どの程度光熱費に影響があるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冬の電気・ガスの使用量はどれくらい?
初めに、1月から3月における1ヶ月あたりの平均的な電気・ガスの使用量を、総務省が2024年に実施した家計調査の結果から算出してみましょう。
電気代
2人以上世帯における2024年1月から3月の平均的な電気代は1万3265円です。電気単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1キロワットアワーあたり31円として計算すると、1ヶ月の電気使用量は約428キロワットとなります。
ガス代
電気代と同じ世帯条件で考えると、2024年1月から3月のガス代の平均額は6339円です。東京ガス料金表Bの基本料金、基準単位料金を参考に計算すると、1ヶ月のガス使用量は約40立方メートルとなります。
支援金で電気代・ガス代がどのくらい安くなる?
1月から3月に実施される支援事業によって電気代・ガス代にどの程度影響があるのでしょうか。電気・ガスそれぞれの支援内容と影響額は次の通りです。
電気代
一般家庭の電圧として利用される低圧電力に対する支援内容は、1ヶ月の電気代から次の計算によって算出される額を差し引くというものです。
●1月、2月の使用量に対して、2.5円/キロワットアワーを乗じた額
●3月の使用量に対して、1.3円/キロワットアワーを乗じた額
先ほど紹介した1ヶ月あたりの平均的な電気消費量である約428キロワットで計算すると、支援による影響額は次の通りです。
●1月、2月:428キロワット×2.5円=1070円
●3月:428キロワット×1.3円=556.4円
ガス代
ガス代に対する支援内容も、電気代と同じように次の計算によって算出される額を、1ヶ月あたりのガス代から差し引く内容となっています。
●1月、2月の使用量に対して、10円/立方メートルを乗じた額
●3月の使用量に対して、5円/立方メートルを乗じた額
こちらも同じく1ヶ月あたりの平均的なガス使用量である約40立方メートルで計算すると、支援による影響額は次の通りです。
●1月、2月:40立方メートル×10円=400円
●3月:40立方メートル×5円=200円
電気・ガス代の1ヶ月あたりの支援金額を合計すると1、2月は約1470円、3月は約756円となります。
自分の家庭の支援金額を把握して家計管理に活かそう
1月から3月の電気・ガス代に対する支援事業が決定されました。支援事業による影響額を2人以上世帯の平均的な消費量から算出すると、1、2月は約1470円、3月は約756円です。
ただ、世帯人数などによって電気・ガスの使用量は変わりますので、自分の家庭における金額をより正確に確認したい場合は、昨年の電気・ガスの使用量を元に計算するとよいでしょう。電気・ガス代の支援事業による影響額を把握して、家計管理に活かしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 ・よくある質問 Q&A
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用共通)
経済産業省 電気・ガス料金支援
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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