トイレットペーパーは「シングル」よりも「ダブル」が「お得」になるケースもある? 価格と長さを徹底比較
配信日: 2025.01.07
賢く、使い勝手のよいトイレットペーパーを見つけるための参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
トイレットペーパーの基本サイズ
国内で生産されているトイレットペーパーは、細かくサイズが定められています。以下の表1にまとめました。
表1
幅 | 114ミリ ±2ミリ |
厚み | 0.02ミリ以上 |
芯の直径 | 38ミリ ±1ミリ |
トイレットペーパーの本体の直径 | 120ミリ以下 |
1ロールあたりの長さ | 27.5メートル〜100メートル |
※筆者作成
これをふまえて、トイレットペーパーの「シングル」と「ダブル」の違いについて見ていきましょう。
トイレットペーパーの「シングル」と「ダブル」は何が違う?
今回は、あるメーカーのトイレットペーパー18個入りを参考に、シングルとダブルの違いをまとめました。
表2
シングル | ダブル | |
---|---|---|
長さ | 60メートル | 30メートル |
厚み | 紙1枚 | 紙2枚重ね |
使用感 | 硬い質感 | 滑らかでふんわりと柔らかい |
強度 | 薄くてペラペラしている | 2枚重ねで厚みがあり丈夫 |
価格 | 688円(1個あたり38.3円) | 658円(1個あたり36.3円) |
※筆者作成
表2から、シングルはダブルの2倍の長さで、価格は30円(1個あたり2円)高いことが分かりました。製品によっては、シングルとダブルで同じ価格で提示している場合もありますが、今回のケースでは、ダブルの方が安い価格に設定されています。
金額面で見るとダブルがお得のように見えますが、本当にシングルよりも経済的なのか、さらに深掘りしていきましょう。
結局「シングル」と「ダブル」はどちらが経済的なの?
ここでは、シングルとダブルでどちらが経済的なのかを解説します。
トイレットペーパー(シングル)の平均使用量について、一般社団法人日本トイレ協会の調査結果が出ています。
男性:3.15メートル(大便)
女性:3.52メートル(大便)
1.45メートル(小便)
なお、一般的に1日のトイレの回数は男性が大1回、女性が大1回、小7回とされているようです。
これらを踏まえて表2のトイレットペーパーの長さから、1年でコストはどれくらい変わるのか、計算しました。
・男性の場合
3.15メートル×30日=約95メートル
このことから、男性は1ヶ月で約95メートルのトイレットペーパーを使うことが分かります。そのためシングルでは95メートル÷60メートル=約2ロール、ダブルでは95メートル÷30メートル=約3ロール消費する可能性があります。
・女性の場合
3.52メートル×30日=約106メートル
1.45メートル×7回×30日=約305メートル
このことから、女性は1ヶ月で約106メートル+約305メートルで、合計およそ411メートルのトイレットペーパーを使うことが分かります。そのためシングルでは411メートル÷60メートル=約7ロール、ダブルでは411メートル÷30メートル=約14ロール消費する可能性があります。
以上を基に計算すると、男女の平均値でシングルは1ヶ月で約5ロール、ダブルは1ヶ月で約9ロール使用する可能性があるということです。そのため、シングルとダブルの費用差は以下の表3の通りです。
表3
1ヶ月の費用 | 1年間の費用 | |
---|---|---|
シングル | 約192円 | 約2304円 |
ダブル | 約327円 | 約3924円 |
差額 | 約135円 | 約1620円 |
※筆者作成
シングルとダブルで比較すると、年間で約1620円、シングルの方が経済的になる可能性があることが分かりました。しかし、ダブルと比較すると吸水性が低く、一度に使用する量が多くなりがちです。使い方によっては、ダブルの方が節約に繋がるケースもあるでしょう。
トイレットペーパーは使い方によってはダブルがお得になるケースもある
トイレットペーパーは、シングルの方がダブルよりも約1620円節約できる可能性があるということが分かりました。しかし、使い方によっては、ダブルが安く済むケースもあるため、一概にシングルが節約に繋がるとは限りません。
最近は「3倍長持ち」「長さ3.2倍巻き」など、巻数の多い製品が、店頭に並ぶようになりました。物によって質感や肌触りも変わる可能性があるので、使い勝手のよいトイレットペーパーを見つけましょう。
出典
一般社団法人日本トイレ協会 トイレットペーパー、緊急時に備えて必要な分を必要な分だけ、計画的に備蓄しましょう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー