「ドラム式洗濯乾燥機」「縦型洗濯乾燥機」利用している人はどちらが多い?それぞれの“乾燥”にかかる電気代はどれくらい?
配信日: 2025.01.10
乾燥機能つきの洗濯機を選ぶにあたって、ドラム式と縦型のどちらにするかで迷うこともあるかもしれません。
本記事では、ドラム式乾燥機と縦型洗濯乾燥機の所有率を確認するとともに、それぞれ乾燥にかかる電気代がどのくらいなのかを計算しました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ドラム式乾燥機と縦型洗濯乾燥機の所有率
株式会社こどもりびんぐが2022年に実施した調査によると、乾燥機能つきの洗濯機を所有している人の割合は51.9%で、そのうちドラム式を所有している人の割合は36.5%、縦型は15.4%ということが分かっています。ドラム式は特に共働き世帯での所有率が高く、45.2%を占めているようです。
共働き世帯は家事に費やす時間が短い分、乾燥機能を重視して洗濯機を選ぶ家庭が多いのかもしれません。ドラム式洗濯機の乾燥機能にはヒーターを使用しないヒートポンプ乾燥が採用されているものもあります。ヒートポンプ乾燥は熱交換が効率的に行われるため、ヒーター式よりも電気代が安く済むという特徴があります。
縦型洗濯機の乾燥機能はヒーター式であることが多いため、ドラム式に比べて電気代が高くなりやすい点が特徴です。そのため、頻繁に乾燥機能を使用する家庭では、ヒートポンプ乾燥を採用したドラム式洗濯機が選ばれやすいと考えられます。
ドラム式洗濯機の乾燥にかかる電気代は?
ドラム式洗濯機の乾燥にかかる電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で算出できます。電気料金単価は電力会社によって異なるため、今回は公益社団法人「全国家庭電気製品公正取引協議会」が目安単価としている31円/キロワットアワーを使用します。
以下の条件で、ドラム式洗濯乾燥機の乾燥にかかる電気代を計算していきましょう。
・消費電力:1240ワット
・乾燥の目安時間:約57分
1240ワットをキロワットに換算し、乾燥の目安時間を約1時間と考えると「1.24キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=38.44円」となります。
縦型洗濯乾燥機の乾燥にかかる電気代と比較した場合
一方、縦型洗濯乾燥機の乾燥にかかる電気代を、以下の製品を例に計算していきましょう。
・消費電力:1000ワット
・乾燥の目安時間:約147分
1000ワットを1キロワットに換算すると「1キロワット×2.45時間×31円/キロワットアワー=75.95円」となります。1回の乾燥にかかる電気代を上記のドラム式洗濯乾燥機と比較すると、縦型洗濯乾燥機の方が約38円高くなる計算です。
消費電力で比較するとドラム式の方が少し高いようですが、乾燥にかかる時間が短くなるため、ドラム式の電気代が安くなると考えられます。
1日1回乾燥機能を使用した場合、1ヶ月(30日)に換算するとドラム式洗濯乾燥機の方が1000円以上電気代を節約できます。乾燥機能の使用頻度が高い家庭であれば、ドラム式洗濯乾燥機を選んだ方がいいかもしれません。
ドラム式乾燥機を利用している人の方が多いという調査結果もある|電気代もドラム式の方が安いと考えられる
乾燥機能つきの洗濯機を選ぶ際、ドラム式か縦型かで迷ったときに、電気代で比較することもあるでしょう。電気代は消費電力や乾燥時間によって変わりますが、数十円の差でも毎日使用した場合、1ヶ月に換算すると1000円以上の節約になることもあります。
乾燥機能の使用頻度が高い家庭なら、ヒートポンプ乾燥が採用されているドラム式洗濯乾燥機の方が電気代が安く済むと考えられます。調査の結果によると縦型洗濯乾燥機よりもドラム式洗濯乾燥機の方が利用している人の割合が多いということなので、電気代も含めてどのようなメリットがあるか確認しておくといいでしょう。
出典
株式会社こどもりびんぐ ドラム式洗濯乾燥機についての調査(PRTIMES)
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A Q.カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー