夫婦二人暮らしで収入が40万円なのに対して月の出費が「30万円」。これって一般的には多いほうなのでしょうか?
配信日: 2025.01.11
そこで今回は、夫婦二人暮らしの一般的な家計収支を調べてみました。家計を見直すポイントや確実にお金を貯めるコツもご紹介しますので参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦二人で月の出費30万円は多い?
夫婦二人暮らしの毎月の出費は、共働きか片働きかにもよりますが、総務省統計局の「家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年」によると、1ヶ月の平均消費支出は以下の通りです。
●共働き:32万2566円(実支出:45万1157円)
●片働き(夫のみ有業):29万3519円(実支出:38万1849円)
同調査から、夫婦二人暮らしで月の出費が30万円の場合、共働きであれば平均よりはおさえられているようです。しかし共働きの世帯収入額が40万円の場合は、実支出を見ると赤字になってしまうことが分かります。片働き世帯であれば月の出費は少々多く、実支出を見ると家計はギリギリであるといえるでしょう。
毎月のやりくりをどうにかできているとしても、老後資金など将来のために計画的に貯金をすることは大切です。そのためには、家計を見直して確実にお金を貯められるよう工夫する必要があるでしょう。
家計を見直すポイント
家計を見直す際は、毎月何にいくら使ったのかを把握する必要があります。費目ごとに分けてチェックするとよいでしょう。そこから節約できる部分がないかを確認します。
例えば、あまり利用していないサブスクリプションサービスの支払いをしているかもしれません。スマホ代やインターネット代も確認して、利用状況から契約プランを見直せる場合もあります。これらの固定費は一度見直して改善できると、毎月の支出を長期的におさえられます。
食費を始めとする流動費については、無駄遣いがないかをチェックできるでしょう。「セールだから」と購入したものの、使わずに捨ててしまうものがあるかもしれません。消費期限が過ぎて捨ててしまうような習慣があれば、見直して改善する必要があります。
飲み会への参加や趣味にかけるお金なども、毎月いくら使っているかを明確にすると、想像以上に散財していることに気づかされる場合もあるでしょう。夫婦それぞれで出費の習慣を見直して、改善できる点を見極めることは大切です。
確実にお金を貯めるコツ
確実に貯金をするには、目的や目標金額を定める必要があります。今後のライフイベントについて話し合い、マイホームや車の購入、出産、旅行など、何にお金が必要かを把握します。それぞれに必要な金額の目安から、毎月の貯金額を決められるでしょう。
貯金の目標額を決めたら、先に貯金分を取り分けて、残ったお金で生活をやりくりする習慣を身に付けることが大切です。生活費の残りを貯金にまわすケースもありますが、それでは毎月の貯金額にバラツキが生じ、ついつい使いすぎて貯金にまわすお金が足りなくなるリスクがともなうかもしれません。
貯金の習慣を付けた後も、夫婦で定期的に支出を見直して、改善点や工夫できるポイントを探すことも重要です。趣味や娯楽も生活を潤すために必要ですから、厳しすぎることなくバランスを取りながら、確実にお金を貯められるように工夫しましょう。
夫婦二人で月の出費30万円は平均的と考えられる! 収入に合わせて計画的に貯金することが大切
夫婦二人暮らしの消費支出を調べたところ、共働き世帯は32万2566円、片働き世帯(夫のみ有業の世帯)は29万3519円であることが分かりました。月の出費が30万円前後であれば、平均的であるといえるでしょう。しかし実支出は38万1849円~45万1157円であることから、世帯収入額が40万円だと家計はギリギリか赤字になってしまいます。
毎月どうにかやりくりできているとしても、将来に備えて貯金できていなければ不安です。夫婦で話し合う場を設けて、毎月何にいくら使っているかを把握し、改善できる点を見極めるようにしましょう。貯金の目的や目標金額を決めて、先取り貯金で確実にお金を貯められる習慣を付けることも大切です。
出典
政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-11 妻の就業状態,世帯類型別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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