夜中は乾燥がひどいので加湿器を「7時間」つけっぱなしです。月の電気代はどれくらいでしょうか?
配信日: 2025.01.21

反面、気がかりなポイントが電気代です。1日数時間の連続稼働を数ヶ月続けるとなれば、相応の負担となる可能性があります。
今回は、加湿器を7時間つけっぱなしにするケースを例に、1ヶ月間の電気代を計算します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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加湿器の電気代の目安は、タイプによって異なる
加湿器の1時間あたりの電気代は、次の式で計算可能です。
・消費電力(ワット)÷1000×1キロワットアワーあたりの電気代単価(円/キロワットアワー)
「1キロワットアワーあたりの電気代単価」には、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の定める、2025年1月時点での目安単価「31円/キロワットアワー(税込み)」を用います。
なお、加湿器には複数のタイプがあり、消費電力もそれぞれ異なるようです。具体的には、次の4タイプがあります。
・気化式(約3~約30ワット)
フィルターに含ませた水を、ファンの風で気化させるタイプ
・超音波式(約20~約30ワット)
超音波の振動を水面に伝え、細かな霧を発生させるタイプ
・スチーム式(約120~約270ワット)
水をヒーターで加熱し、水蒸気を発生させるタイプ
・ハイブリッド式(約10~約200ワット)
水を含ませたフィルターに、ファンとヒーターで温風を送って気化させる、もしくはお湯を霧状に噴出させるタイプ
目安消費電力を上記の式に当てはめると、1時間あたりの電気代は次の通りです。
・気化式:約0.09~約0.93円
・超音波式:約0.62~約0.93円
・スチーム式:約3.72~約8.37円
・ハイブリッド式:約0.31~約6.2円
上記の金額で、1日7時間、30日間稼働させた場合は、次の金額になります。
・気化式:約19.5~約195.3円
・超音波式:約130.2~約195.3円
・スチーム式:約781.2~約1757.7円
・ハイブリッド式:約65.1~約1302円
加湿器の電気代を節約する方法は?
加湿器の電気代を節約するためには、次の方法が有効なようです。
・定期的にメンテナンスする
フィルターやタンクが汚れていると加湿能力が下がり、電力消費が増えるとされています。また、カビがたまった状態で稼働させると、体に悪影響を及ぼすかもしれません。
・タイマー機能を活用する
一部の機種には、タイマー機能が搭載されています。タイマー機能を使用すると稼働時間を調整できるほか、電源の切り忘れにもつながり、消費電力を削減できるでしょう。また、加湿器の連続稼働は火災につながるおそれもあるため、事故のリスクを回避するうえでも有効だと考えられます。
上記の対策を実施しても電気代が減らない場合は、買い替えも視野に入れてみましょう。また、加湿器のタイプを変えることで、電気代を月に2000円近く削減できる場合があります。とくに気化式の場合は、月に19.5~195.3円ほどで利用できるかもしれません。
また、加湿器の対応畳数が部屋の畳数よりも小さいと、加湿器がフル稼働する時間が長くなるようです。対応畳数が広い機種に買い替えると、電気の使用量も削減できる可能性があるでしょう。
加湿器を1日7時間・30日間稼働させた場合の電気代は最大1800円ほどになる可能性がある
加湿器にはおもに4つのタイプがあり、電気代の目安はそれぞれ異なるようです。電気代が安い傾向にあるのは、フィルターに含ませた水をファンの風で気化させるタイプで、1時間あたり約0.09~約0.93円とされています。
一方、ヒーターで加熱するスチーム式は電気代が高い傾向があり、3.72~8.37円ほどになるようです。したがって、加湿器を1日7時間・30日間稼働させた場合の電気代は、約19.5~約1757.7円と差が出ることが考えられます。
加湿器の電気代を節約する方法としては、こまめな掃除やタイマー機能の活用などが挙げられます。とくにタイマー機能は、加湿器の連続稼働による事故を回避するためにも有効です。
上記の対策で効果が上がらない場合は、買い替えも選択肢に入れてみましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー