一人暮らしですが、食費を「月1万円」におさえたいです。材料費を考えると、自炊より「お惣菜」を買う方が安く済みますか?

配信日: 2025.01.22

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一人暮らしですが、食費を「月1万円」におさえたいです。材料費を考えると、自炊より「お惣菜」を買う方が安く済みますか?
一人暮らしの方にとって、食費の管理は大きな課題のひとつです。仮に、月1万円という厳しい予算内で収めようとする場合、自炊とお惣菜を購入するのではどちらが経済的なのか、多くの人が悩むかもしれません。
 
そこでこの記事では、一人暮らしの食費事情や自炊とお惣菜購入のメリット・デメリット、効果的な食費節約方法をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしの食費の平均

月1万円の食費が実現できるかを考える前に、一人暮らしの方の平均的な食費について見てみましょう。総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」の結果によると、単身世帯の1ヶ月当たりの食費平均は以下のようになっています。

●全体平均:4万2049円
●34歳以下:3万8666円
●35~59歳:4万6498円
●60歳以上:4万1078円

この結果を見る限り、月1万円の予算を実現しようとすると平均の4分の1以下におさえなければならず、非常に厳しいことが分かるでしょう。
 
月1万円にするには、1日当たりの食費を333円以下にする必要があります。しかし、スーパーやコンビニで販売されているお惣菜の価格は、品目にもよりますが1つ200~400円程度が一般的でしょう。
 
仮に、毎日ランチと夕飯に300円のお惣菜を購入すると、1ヶ月(30日)では1万8000円の支出となります。おかずだけで2万円に近い金額がかかることになり、主食分を賄えません。
 

自炊とお惣菜の比較

自炊のコストは、食材の選び方や調理方法などによって大きく変わります。しかし、一般的には食材をまとめ買いすることで単価を下げられる、食材を無駄なく使い切れる、調味料などは一度購入すれば長く使えるといったメリットがあるでしょう。
 
自炊には調理器具や調味料などが必要であり、調理時間と手間、水道やガス、電気などの光熱費がかかる点がデメリットです。また、1人分を作ろうとすると、食材を使い切ることが難しいかもしれません。
 
一方、お惣菜は調理時間と手間が省けます。さらに、自炊と異なり、1人分の量を適切に購入でき、多様な料理を手軽に楽しめるメリットもあります。
 
しかし、お惣菜は単価が高くなりがちです。加えて、添加物や塩分が気になる点や、購入する店によっては選択肢が限られることがあるといったデメリットが考えられます。
 
ゴーフード株式会社が行ったアンケートによると、一人暮らしの自炊1回にかかる費用は「301円~500円」という回答が全体の半分を占めていました(GOFOOD 調べ)。お惣菜が1品約300円とすると、自炊では工夫次第でより多くの品数を食べられるかもしれません。
 

食費を月1万円におさえるためには?

月1万円の予算内で食費を管理するには、自炊とお惣菜をうまく組み合わせるとよいでしょう。
 
具体的には、自炊を基本として、時間がないときや気分転換したいときのみお惣菜を購入する方法がおすすめです。旬の野菜や特売品など、安く買える食材をまとめて調理し、冷凍保存したりしてコストをおさえましょう。
 
食材を無駄なく使い切ることは、節約において最も重要です。冷蔵庫の在庫管理を徹底し、食材をさまざまな料理に活用する必要があります。
 
食材は栄養価が高く、比較的手に入りやすい価格のものを中心に購入しましょう。例えば、さまざまな料理に使える卵やもやし、豆腐、鶏むね肉などがおすすめです。
 
お惣菜を購入する際は、閉店間際の割引を利用したり、量り売りを利用して適量を購入したり、といったことを意識しましょう。
 

お惣菜の購入だけでは難しい面がある。自炊を組み合わせてコストをおさえる方法がおすすめ

お惣菜の購入頻度が上がると、月の食費を1万円におさえることは難しくなるでしょう。食材の選び方や調理方法を工夫した自炊を基本としつつ、お惣菜を利用することで達成できる可能性が高まります。
 
食費の管理には、スマートフォンアプリなどの活用も効果的です。日々の支出を記録し、予算内に収まっているかチェックすると続けやすいでしょう。節約は大切ですが、極端な節約は続きません。ときには息抜きし、食事を楽しむことも大切です。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女 年齢階級別
ゴーフード株式会社 GOFOOD 低糖質研究所 春から新生活!「一人暮らしの食生活」に関する調査(GOFOOD 調べ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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