毎日お風呂の1時間前から「浴室暖房」を使用! 電気代が高いと聞くけど、これってもったいないの? 1時間あたりの電気代はどのくらい?
配信日: 2025.01.24
本記事では、浴室暖房は実際にどの程度の電気代がかかるのか、電気代を抑える方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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浴室暖房の電気代ってどのくらい?
毎日お風呂の1時間前から浴室暖房を使うと、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか? もったいないのかどうかは個人の判断によりますが、実際に1時間浴室暖房をつけるとどの程度の電気代がかかるのか見ていきましょう。
1時間浴室暖房をつけたときの電気代
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会は、1キロワットアワーあたりの電力料金の目安単価を31円と公表しています。また、入浴前に浴室暖房を使う場合、1時間あたり1.25~1.3キロワット程度を消費します。
電気代は「1時間あたりの消費電力×1キロワットアワーあたりの単価×使用時間」で計算可能です。そのため、入浴前に1時間浴室暖房を使う場合の電気代は、「1.25~1.3キロワット×31円×1時間=38.75~40.3円」となります。
ただし、電力料金は契約している小売電気事業者によってそれぞれ異なります。具体的に電気代を算出したい場合は、契約している小売電気事業者の1キロワットアワーあたりの電気料金の単価を確認すると良いでしょう。
毎日1時間浴室暖房を使うと1ヶ月で1200円程度!
入浴前に1時間浴室暖房を使う場合、40円程度の電気代がかかることが分かりました。つまり、1ヶ月を30日と仮定した場合、毎日1時間浴室暖房を使うと電気代は「40円×30日=1200円」となります。
高いと感じるか安いと感じるかは人によって異なりますが、毎日1時間浴室暖房を使う人は1ヶ月で1200円前後の費用がかかると認識しておきましょう。
浴室暖房を使わない! 電気代を抑える方法4選
ここからは、浴室暖房の電気代を抑える方法を4つ紹介します。いきなり全てを実践するのは難しいかもしれませんが、1つでも取り入れると浴室暖房の使用時間を少なくできたり、使わなくて済んだりするかもしれません。
浴室の窓に断熱シートを貼る
思っている以上に窓からは熱が出ていきます。一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、冬の暖房時は窓などの開口部を通して室内から58%程度の熱が流出しています。
つまり、浴室の窓に断熱シートを貼れば外からの冷気をシャットアウトでき、室内の暖かい空気が外に流出するのを防げます。結果として、浴室の温度が下がりにくくなり、浴室暖房を使う時間を短縮できます。
入浴前にシャワーで壁や床を温める
入浴前にシャワーで壁や床を温めておくと、浴室全体の温度が上がるので寒さを感じにくくなります。数十秒程度で効果があるため、水道代やガス代もそれほどかかりません。
また、入浴前に服を着たままできるのもポイントです。
浴槽のふたを外しておく
浴槽にお湯をためる人は、ふたを外しておくのも有効な方法です。入浴前に浴槽のふたを外しておくことで、お湯の蒸気で浴室内が暖まります。
ただし、ふたを外すとお湯の温度が下がりやすくなるため、あらかじめ浴槽にためるお湯は熱めに設定しておくと良いでしょう。
不必要な換気は行わない
浴室は湿度が高まりやすく、カビを防ぐためにも換気は必要です。しかし、換気をしすぎると空気の入れ替えが頻繁に生じ、浴室は暖まりにくくなってしまいます。そのため、入浴前と入浴中の換気はなるべく控えると良いでしょう。
まとめ
冬は浴室が特に冷えるので、入浴前に浴室暖房を使う人もいるでしょう。具体的には、1時間浴室暖房を使った場合の電気代は40円程度です。高いと感じるかは人それぞれですが、毎日使えば1ヶ月で1200円程度になります。
なるべく電気代を抑えたい場合は、浴室の窓に断熱シートを貼ったり、入浴前にシャワーで壁や床を温めたり、浴槽のふたを外したりしてみましょう。さらに、不必要な換気は行わないことも重要です。
結果、浴室内の温度が下がりにくくなり、電気代の節約につながるでしょう。電気代を抑えたい人は、できることから始めてみてください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー