就寝時に「ヒーター」と「エアコン」を併用する場合と、エアコンだけの場合では1ヶ月の電気代はどれだけ違うの?
そこで本記事では、寝るときにヒーターとエアコンを併用した場合の電気代を試算します。また、エアコンだけを使った場合との比較で、効率的な暖房方法を解説するので、参考にしてみてください。
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ヒーターとエアコンの電気代の基本構造
冬の暖房として人気のあるヒーターとエアコンは、それぞれ異なる方法で部屋を暖めるため、電気代や効率の面でも違いがあります。
エアコンは主に空気を循環させ、熱交換器を利用して室内の空気を暖める仕組みです。消費電力は、使用する機種や設定温度などにより異なりますが、効率的に運転すると1時間当たり500Wから1000W程度とされているようです。
一方で、電気ヒーターは電気を直接熱に変換して部屋を暖めるため、1時間当たり1000Wから1200Wと、エアコンよりも消費電力が高い傾向にあるようです。
1時間当たりの消費電力をエアコン800W、ヒーター1200Wとして電気代を試算してみましょう。1時間当たりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価「31円/kWh」で計算すると、エアコンのみは約25円、エアコンとヒーターの併用は約62円です。
1日8時間使用した場合、1ヶ月(30日)当たりの電気代は、エアコンのみでは約6000円、エアコンとヒーターを併用すれば約1万4880円となります。
ヒーターとエアコンの併用によるメリットとデメリット
ヒーターとエアコンを併用することにより、それぞれの長所を生かした効率的な暖房が可能になりと考えられます。
まず、エアコンは広範囲を暖めるのに適しており、部屋全体を均一に暖める効果があるとされています。一方で、ヒーターの熱は直接的で即効性があるため、特定の場所を素早く暖めたい場合に便利なようです。
併用の具体例として、エアコンをメイン暖房として使用し、寒さを感じやすい足元や特定のエリアにヒーターを配置する方法があります。これにより、エアコン単独ではカバーしきれない部分を補完でき、快適性が向上する可能性があるでしょう。
ただし、電気ヒーターの消費電力は高く、エアコンとの同時使用は電気代を押し上げる要因となる傾向があるため注意が必要です。また、複数の電化製品を同時に使用するとブレーカーが落ちるリスクもあります。事前に消費電力を確認し、適切な使い方を心がけてください。
エアコンのみでの暖房
エアコンのみを暖房に使用する場合、コスト効率がよく、広い範囲をカバーできる傾向がある点が利点です。
ただし、エアコンのみで運用する場合にはいくつかの欠点もあるとされています。例えば、部屋が広過ぎる場合や断熱性が低い建物などでは、暖房効果が十分に発揮されない可能性があることです。
また、エアコンの暖気は部屋の上部に滞留しやすく、足元が冷える問題も指摘されています。この場合、サーキュレーターやファンを併用して空気を循環させる工夫が必要です。
効率的な暖房方法のポイント
効率的に暖房を行うには、部屋の断熱性能を高めることや、暖気が均一に行き渡るようにサーキュレーターやファンを活用すること、エアコンの設定温度を20〜22度程度に保ちながらエネルギー消費を抑えることが重要だとされています。
また、エアコンをメイン暖房として使用し、必要に応じてヒーターを補助的に活用することで、特定の場所を効率的に暖められる可能性があります。このように工夫することで、快適な室内環境を維持しながら電気代を抑えられると考えられます。
効率的で経済的な冬の暖房方法
冬の暖房費を抑えるためのコツとして、エアコンとヒーターを適切に使い分けることが重要だと考えられます。エアコンは広範囲をカバーしつつ省エネ効果を発揮し、ヒーターは即効性のある暖房を提供するとされているからです。
特に、エアコンをメイン暖房とし、ヒーターを補助的に利用する方法は、快適性と経済性を両立する優れたアプローチになる可能性があるでしょう。また、断熱性能の向上や適切な空気循環を工夫することで、暖房効率をさらに高められる場合があります。
電気代と快適性のバランスを考えた暖房方法を取り入れ、寒い冬を快適に乗り切りましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
