「12月から3月」までの「4ヶ月間」、部屋の「エアコン」を「22度」でつけっぱなしにする場合、電気代はどれだけ発生するの?
配信日: 2025.02.03

本記事では、冬の4ヶ月間、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代を試算しました。また、省エネ効果を高めるための設定温度や運用方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンを4ヶ月間「つけっぱなし運用」する場合の電気代は?
エアコンをつけっぱなし運用する場合の電気代を、具体的に計算してみましょう。
一般的なエアコンの消費電力を22度設定で運用した場合、1時間当たり約0.8kWh(800W)と仮定します。公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価「31円/kWh」を基に1日24時間運用した場合を計算すると、電気代は約595円です。4ヶ月間(120日間)エアコンをつけっぱなしにすると、約7万1400円もの電気代がかかることが分かります。
ただしこの額は、エアコンの種類や外気温、断熱性能などによって変動する可能性があるため、注意が必要です。
省エネ効果を高めるエアコンの設定温度
エアコンの設定温度は、「省エネ運転」に直結する可能性がある重要な要素です。冬場は22度を標準とし設定する場合が多いようですが、可能であれば20度に設定すると、さらに電気代を抑えられる可能性があるでしょう。
さらに、省エネ効果を高めるため、設定温度以外の工夫も重要です。風量を自動設定にすることで、過剰な消費電力を抑えながら部屋全体の温度を均一に保てる可能性があります。
エアコンの「つけっぱなし運用」のメリットとデメリット
エアコンをつけっぱなしにすることには、メリットとデメリットの両面があります。
つけっぱなし運用の最大のメリットは、室温を一定に保つことで快適性が向上する可能性がある点だと考えられます。これにより、再起動時に消費される立ち上げ電力が不要となり、暖房が効率的に行えると考えられます。
一方でデメリットとしては、長時間の使用に伴う電気代の増加が考えられます。フィルターの詰まりや汚れによりエアコンの効率が低下し、結果として電力消費が増加するリスクも考えられるでしょう。
また、部屋の断熱性能が低い場合、暖房効率が悪化し、つけっぱなし運用の効果が十分に発揮されない可能性があるため、注意してください。
省エネ運用のための実践的な工夫
効率的にエアコンを運用するためには、いくつかの工夫が重要です。
まず、部屋の断熱性能を高めましょう。窓に断熱シートを貼る、遮熱カーテンを使用する、玄関や窓の隙間を埋めるなどの対策を施すことで、外気の影響を最小限に抑えられる可能性があります。
次に、暖気が部屋全体に行き渡るように、サーキュレーターやファンを使用して空気を循環させるのもよいでしょう。これにより、暖房の効率を高め、エネルギー消費を削減できる場合があります。さらに、エアコンのフィルターを2週間に一度清掃すれば、消費電力を抑えながら効率的な運転を維持できる可能性があるでしょう。
また、部屋の使用状況に応じて暖房エリアを限定することも重要です。使用していない部屋の扉を閉め切ることで、暖房効率が向上し、エネルギー消費を抑えられると考えられます。これらの工夫を組み合わせることで、快適性を保ちながら省エネ運用を実現できる可能性があるでしょう。
エアコンを効果的に使いながら電気代を抑える方法
エアコンのつけっぱなし運用は、快適性を向上させる一方で電気代が増加するリスクも伴います。しかし、適切な設定温度や断熱対策、空気循環の工夫を取り入れれば、省エネ効果を高められる可能性があるでしょう。特に、設定温度を22度から20度に下げるだけで、一定の節電効果があると考えられているようです。
また、断熱性を向上させるための対策や、エアコンのメンテナンスを怠らないことで、効率的な運用を継続できる可能性があります。エアコンの特性を理解し、省エネ運用を意識して寒い冬を快適に乗り越えてください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー