作り置きするのと毎日自炊するのではどちらが光熱費がかかる?自炊でできる節約方法を紹介
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作り置きするのと毎日自炊するのではどちらが光熱費がかかる?
自炊で使用する各調理器具にかかる光熱費を月5回、1日2時間連続使用した場合と毎日30分使用した場合の光熱費を月換算で比較しました。電子レンジ500ワット、IHクッキングヒーターは中火の700ワット、ガスコンロは中火の2.97キロワットと仮定しています。
電子レンジとIHクッキングヒーターの電気代の計算式は、消費電力量÷1000×使用時間×電気単価(31円/キロワットアワー)、ガスコンロのガス代の計算式は、出力×3.6(1キロワット=3.6メガジュール/アワー)×時間÷ガスの発熱量(都市ガス45メガジュール/立方メートル=1万750キロカロリー×ガス料金です。
表1
| 使用条件 | 月5回・1日2時間使用 | 毎日30分使用 | 差額 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 光熱費 | 1日当たり | 1ヶ月当たり | 1日当たり | 1ヶ月当たり | 1日当たり | 1ヶ月当たり |
| 電子レンジ | 31円 | 155円 | 7.75円 | 232.5円 | 232.5円 | 77.5円 |
| IHクッキング ヒーター |
43.4円 | 217円 | 10.85円 | 325.5円 | 31.5円 | 108.5円 |
| ガスコンロ | 62円 | 310円 | 15.5円 | 465円 | 46.5円 | 155円 |
※筆者作成
表1より、まとめて作り置きした方が1日当たりの光熱費は約23.25~46.5円高いものの、1ヶ月に換算すると毎日自炊するよりも約77.5~155円安く済むことが分かります。
特に、ガスコンロを使用した調理では、まとめて作り置きした方が1ヶ月当たり約155円安く、1年で約1860円の差となります。
自炊でできる節約方法
作り置きする以外にも自炊で節約できる方法についてまとめました。
圧力鍋や保温鍋を使用して余熱調理する
煮込み料理は長時間火にかけるため、圧力鍋の使用がおすすめです。圧力鍋や保温鍋は、余熱調理によってガスを使う時間が減り、ガス代が節約できます。また、保温中は鍋から離れることができ、ほかの作業を進められて便利です。
また、ラーメンやそば、うどんなどの乾麺と具材の野菜類など、1つの鍋で同時に調理できる場合は一緒にゆでてなるべく火にかける時間を短くするとよいでしょう。
ガスコンロを使う場合は、強火にすると鍋底から火がはみ出してエネルギーが無駄になっている可能性があります。節約したい場合は、鍋底に合わせて火力を調整しましょう。
調理の目的に合わせて調理器具を使い分ける
調理器具によって消費電力が異なるため、調理器具を目的に応じて使い分けることで光熱費の節約になります。例えば、かぼちゃを下ゆでする場合、電子レンジは5分、ガスコンロでは約20分必要です。
そのため、野菜の下ゆでなどの短時間の加熱は電子レンジ、長時間煮込む料理はガスコンロを使用して使い分けることで光熱費を節約できます。
簡単にできる時短レシピや加熱時間が短いレシピを覚える
簡単なレシピを覚えることで時短となり、光熱費が節約できます。疲れた日や時間がない時でも作れる簡単レシピを覚えておくと、食材ロスを防ぐことにもつながるでしょう。
時短レシピや光熱費の節約には電子レンジが最適です。電子レンジでは、パスタをゆでることやお肉を使用した主菜、野菜を使用した副菜などの加熱調理もできます。
毎日料理するよりも土日にまとめて「作り置き」した方が光熱費は1ヶ月あたり約75円~155円安く済む
調理器具や調理方法によって異なりますが、電子レンジ・IHクッキングヒーター・ガスコンロの調理器具ともに月5回・1日2時間と仮定してまとめて作り置きした方が毎日30分自炊した場合と比べ、1ヶ月当たりの光熱費を約75~155円節約できることが分かりました。
ただし、作り置き以外にも光熱費を節約する方法はあるため、自分がやりやすい方法で無理なく光熱費を節約することが大切です。圧力鍋や電子レンジを活用したレシピで火を使う時間を短くすることで光熱費を節約できるため、家族の人数やライフスタイルに合わせて無理なく料理をするとよいでしょう。
出典
東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B
リンナイ ガステーブルカタログ 21ページ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
