毎日湯船にお湯をためると1ヶ月でどれくらい水道代・ガス代がかかる? シャワーのみの場合と比較
そこで今回は、お風呂にかかる水道代・ガス代について解説します。効果的な節約方法もまとめていますので、参考にしてください。
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目次
毎日湯船にお湯をためると1ヶ月でどれくらい水道代・ガス代がかかる?
一般的な湯船の水量は、約180リットルです。水1リットル当たりの単価を0.24円とすると、お湯をためたときの水道代は、1日43.2円かかることが分かります。これを1ヶ月30日続けたとすると1296円かかることになります。
次に、40度のお湯を180リットルためるのにかかるガス代を計算してみましょう。お風呂のガス代は次のような計算式で算出可能です。
・ガス代 = (水量)×(上昇温度)÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価
給湯器の熱効率は80%程度で、都市ガスの発熱量は1立方メートルあたり約45メガジュールです。今回は以下の条件で計算します。
・水量:180リットル
・上昇温度:20度
・発熱量:1万750キロカロリー(1立方メートルあたり45メガジュール)
・熱効率:80%
・都市ガス単位料金:153.24円/立方メートル
上記を基に計算すると、1回湯船にお湯をためたときにかかるガス代は約64.14円です。1回のガス代を約64円として1ヶ月30日毎日入れたとすると、1ヶ月のガス代は約1920円となります。
水道代とガス代を合わせると1ヶ月で約3216円かかることになります。なお、水道代・ガス代は地域やプランによっても異なりますので、参考程度としてください。
シャワーのみの料金
シャワーの湯量を1分間に10リットルとして、一人あたり5分流した場合のコストを、3人分で計算してみましょう。水1リットル当たりの単価を0.24円とすると、水道代は3人分で36円となります。これを1ヶ月続けると、シャワーのみの水道代は1080円となります。
次に、シャワーのみ使用したときのガス代を見ていきましょう。お湯の温度を40度・上昇温度を20度と仮定し、給湯器の熱効率、都市ガスの発熱量、東京ガスの料金を基に計算すると、約53円となります。これを1ヶ月続けると、シャワーのみのガス代は1590円です。
水道代とガス代を合わせると、1ヶ月のシャワーのみにかかる料金は、2670円となります。
シャワーのみの場合と湯船にお湯をためたときの料金比較
1ヶ月間シャワーのみ使用した場合と、毎日シャワーに加え、湯船にお湯をためたときの料金を比較してみましょう。
表1
| 使用方法 | 水道代(月額) | ガス代(月額) | 合計(月額) |
|---|---|---|---|
| シャワーのみ(1ヶ月分) | 1080円 | 1590円 | 2670円 |
| シャワー+湯船(1ヶ月分) | 2376円 | 3510円 | 5886円 |
| 差額 | 1296円 | 1920円 | 3216円 |
※筆者作成
シャワーのみと比べて、湯船にお湯を毎日ためると3216円も水道代・ガス代が多くかかることが分かりました。お風呂を毎日ためるのであれば、入れるお湯の量を少なくするか、シャワーの時間を短縮するなどして、対策をとる必要がありそうです。
お風呂でできる省エネ対策
少しの工夫で入浴にかかる水道代やガス代を節約可能です。すぐにできる対策として、以下の方法が有効です。
・シャワーの時間を短縮
・入浴の間隔をあけない
・シャワーヘッドを節水タイプのものと交換
シャワーを16分使うと浴槽1杯分とほぼ同じ量の水を使っていることになります。シャワーの時間を1分間短縮しただけで、年間で約3471円の節約が可能となります(ガス給湯器の場合)。
また、湯船を使うときに入浴の間隔をあけないことも、節約のための重要なポイントです。続けて入らないと、追い炊きにより、余計なガス代がかかってしまいます。入浴の間隔をあけないことで、年間約6557円のガス代を節約可能です。
加えて、シャワーヘッドを節水タイプのものと交換するのも、有効な対策といえます。従来のヘッドに比べて、約35%の節水が可能な製品もあります。
毎日シャワー+湯船にお湯をためると5886円の水道代・ガス代がかかる
ここまで入浴にかかる水道代・ガス代について解説しました。毎日シャワーに加えて湯船にお湯をためると、3人でシャワーのみ使う場合と比べて、月に3216円も多くかかることが分かりました。節約のためにも、シャワー時間の短縮や入浴の間隔をあけないなどの工夫をしましょう。
本記事の内容を、お風呂にかかる水道代・ガス代の節約に役立ててください。
出典
東京都水道局 よくある質問 節水について
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 一般契約料金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
