「ホットカーペット」vs「こたつ」電気代が安いのはどちら? 1日12時間利用の場合の1ヶ月の電気代を比較
配信日: 2025.02.08

さまざまな暖房器具がある中でも、ホットカーペットやこたつは一度使い始めるとクセになり、なかなかやめられないものです。
では、できるだけ電気代を節約したい場合、どちらを使った方がよいのでしょうか?
今回は、ホットカーペットとこたつを12時間使用した場合の電気代や、暖房に掛かる費用をできるだけ節約する方法についてご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ホットカーペットとこたつでは、どちらの方が電気代は安い?
ホットカーペットやこたつは、部屋全体を温めてくれるわけではないものの、冬場には比較的重宝する暖房器具だと考えられます。しかし、電気代が高くなっている中で、できるだけ節約したいと考える人もいるでしょう。
ホットカーペットやこたつを1日12時間、1ヶ月使った場合の電気代を比較してみましょう。
ホットカーペットの電気代
ホットカーペットは、サイズや設定温度によって電気代が異なります。表1は、とあるメーカーのホットカーペットのサイズ別電気代です。なお、電力料金目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会を参考に、1キロワットアワー=31円(税込み)としています。
表1
1畳タイプ | 2畳タイプ | 3畳タイプ | |
---|---|---|---|
1時間の電気代(中) | 約3.7円~6.2円 | 約7.1円~14.0円 | 約9.9円~20.8円 |
12時間の電気代(中) | 約44.4~74.4円 | 約85.2円~168円 | 約118.8円~249.6円 |
1時間の電気代(高) | 約5.1円~8.2円 | 約10.1円~18.6円 | 約14.3円~28.2円 |
12時間の電気代(高) | 約61.2円~98.4円 | 約121.2円~223.2円 | 約171.6円~338.4円 |
※筆者作成
家族で3畳タイプを高温で1日12時間使用した場合、1ヶ月(30日間)使い続けると、それだけで5148円~1万152円かかってしまいます。
ただし、ホットカーペットは、商品によっては一部分だけ暖めることも可能なようです。人のいる一部分だけ暖めれば、節電にもつながる可能性があるでしょう。
また、ホットカーペットの下に断熱シートを敷くことで、熱が逃げにくくなるとされています。併せてひざ掛けを使うことで、こたつのように熱を閉じ込められるため、弱い温度でも温かく感じられる可能性もあります。
ただし、長時間同じ姿勢で足を温め続けると、低温火傷になるおそれがあるため、使用時間や温度には注意が必要です。
こたつの電気代
こたつの電気代も確認してみましょう。表2は、とあるメーカーのホームページに掲載されているサイズ別のこたつを2台分、表にしたものです。なお、こちらの電力料金目安単価は1キロワットアワー=27円(税込み)で計算されています。
表2
テーブルのサイズ 40cm×80cm |
テーブルのサイズ 105cm×60cm |
|
---|---|---|
1時間の電気代(弱) | 約2.2円 | 約2.2円 |
12時間の電気代(弱) | 約26.4円 | 約26.4円 |
1時間の電気代(強) | 約4.3円 | 約4.6円 |
12時間の電気代(強) | 約51.6円 | 約55.2円 |
※筆者作成
大きいサイズのこたつで12時間使用した場合、設定温度を強にして使うと約55.2円となり、1ヶ月に換算すると1656円となります。ホットカーペットとこたつでそれぞれ電力料金目安単価が異なるものの、こたつの方が電気代は安く済む可能性があることが分かります。
また、設定温度を強ではなく弱に設定するだけで、電気代をおさえられると考えられます。こたつの内部が温まったら、強から弱に変えたり、厚手のこたつ布団を使って保温効果を高めたりするなど工夫して使ってもよいでしょう。
ただし、一度こたつに入るとなかなか出られず、そのまま寝てしまうと体調を崩すおそれもあるため注意が必要です。
ホットカーペットとこたつでは、こたつの方がお得! 部屋を効率的に暖めて電気代を節約しよう!
ホットカーペットとこたつでは、こたつの方が電気代をおさえられる可能性があります。ただしホットカーペットの場合、製品によっては一部分だけ暖めるなど必要な箇所のみピンポイントで暖めることが可能です。人が複数人いるときと一人だけのときとで、暖める面を変えることで節電効果を得られる可能性もあるでしょう。
こたつもホットカーペットも、ほかの暖房器具と併用するなど工夫して、寒い冬を乗り切りましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー