「電気代がかかるから」とテレビのプラグをこまめに抜く妻。コンセントに毎回さすのがめんどうなのですが、電気代はさほど変わりませんよね?
しかし、テレビを使うたびにプラグをさすことを手間と感じる人もいるでしょう。そもそも、待機時消費電力がどの程度の電気代なのか、疑問に思うかもしれません。
今回は、テレビの待機時消費電力の電気代目安などを解説します。
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目次
テレビの待機時消費電力の電気代は?
待機時消費電力の1時間あたりの電気代は、次の式で計算できます。
・1時間あたりの待機時消費電力量(ワットアワー)÷1000×1キロワットアワーあたりの電気代単価(円/キロワットアワー)
「1時間あたりの待機時消費電力量」と「1キロワットアワーあたりの電気代単価」には、次の値を用います。
・1時間あたりの待機時消費電力量:0.1~0.3ワットアワー
・1キロワットアワーあたりの電気代単価:31円/キロワットアワー(税込み)(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した目安単価)
よって、テレビの1時間あたりの待機時消費電力の電気代は0.0031~0.0093円です。待機時間が1日18時間だとすると約0.06~0.17円、1ヶ月(30日)で約1.8~5.1円です。
ただし、番組表データの受信などでチューナーが作動すると、待機時消費電力が一時的に増えるケースがあります。その際には、上記の目安額を上回る金額が発生すると考えられます。
また、製造年が古いテレビなどは、待機時消費電力が増える傾向にあるようです。正確な数値を知りたい場合は、商品カタログなどから待機時消費電力を確認するとよいでしょう。
プラグを抜くのが手間な場合は「節電タップ」という選択肢も
テレビのプラグを抜くことを手間と感じるなら、節電タップを利用するとよいかもしれません。
節電タップとは、プラグの差し込み部分にスイッチがついた電源タップです。スイッチをオフにすれば待機時消費電力が発生しないため、コードを抜き差しするよりも手軽に節電できるでしょう。
ただし節電タップを使う際は、いわゆる「タコ足配線」に注意してください。1つのコンセントに一定以上の電流が流れると、発火するおそれがあるためです。なお、一般財団法人九州電気保安協会によると、コンセントの許容できる電流の上限(定格電流)は15Aが一般的のようです。
テレビの使い方を工夫することも有効
プラグを抜かず、テレビの使い方を工夫して節電する方法もあります。具体的には、次の3つなどが有効なようです。
・明るさを調整する
明るさをおさえれば、電気代を節約できる可能性があります。明るさの自動調整機能が搭載されているテレビもあるため、メニュー画面や説明書などを確認するとよいでしょう。
・テレビ画面を掃除する
テレビにホコリが付着すると、画面が暗く見える場合があるようです。ホコリを取り除くことで、明るさをおさえられるかもしれません。1週間に一度を目安に、画面を掃除するとよいでしょう。
・電源の自動オフ機能を使う
一定時間操作されないと、電源が自動で切れる機能が搭載されているテレビもあります。電源の消し忘れが多い人などは、自動オフ機能を活用することで、電気代を抑制できると考えられます。
テレビの待機時消費電力の電気代は、1時間あたり0.0031~0.0093円ほどかかる場合がある
テレビの待機時消費電力の電気代は、1時間あたり0.0031~0.0093円ほどかかる可能性があります。ただし、番組表の受信などでチューナーが作動するなどの理由で、金額が一時的に高くなる場合もあります。消費電力はテレビの製造年によっても異なるとされるため、説明書などで確認するとよいでしょう。
プラグを抜くことを手間と感じる人は、節電タップを利用することも選択肢のひとつかもしれません。また、プラグを抜かない代わりに、テレビの使い方を工夫することで節約する方法もあるようです。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
一般財団法人九州電気保安協会 タコ足配線 なぜタコ足配線は危険なの?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
