スーパーでキャベツが「1玉700円」で売られていて衝撃! もう「もつ鍋」や「お好み焼き」は一般家庭では作れない? このまま価格が高騰し続けてしまうのでしょうか?
配信日: 2025.02.13

スーパーでキャベツの価格を見て、メニューを変更した経験がある人もいるのではないでしょうか?本記事では、キャベツの価格が高騰してしまった原因と、これからの価格がどうなるのかについて予想します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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キャベツはどうして高くなった?
農林水産省が2025年1月13日~1月16日の週に行った「食品価格動向調査(野菜)」の結果を見ると、キャベツの価格の全国平均は553円となっています。この価格は、前週と比べると104%と少し高くなっており、平年比では337%です。
キャベツの価格が高騰してしまったのは、昨年の夏が猛暑であったことに加えて、12月の低温、雨が少なかったことが影響し、キャベツが小玉傾向となっていることが原因のようです。キャベツの生育の遅れや品質不良が生じたことで、出荷量が減少しているのですね。
キャベツの価格高騰はこれからも続く?
キャベツの価格は、このまま上昇し続けてしまうのでしょうか? いつ落ち着くのか心配なところですよね。
農林水産省は、キャベツの出荷数量は1月下旬に向けて回復が見込まれるものの平年を下回る見込みと発表しています。価格は平年を上回って推移する見込みのようです。
キャベツの全国の市場価格の高値を見てみると、2024年の12月30日は1キログラム648円だったものが、2025年1月27日はキログラム244円と価格が下がっていることが分かります。
平年に比べると価格の高騰が落ち着いたとまでは言えませんが、ピークは越えているのではないでしょうか。市場価格が店頭価格にすぐ反映されるわけではありませんが、店頭価格も落ち着いてくると予想できます。
代替品やカット野菜を活用しよう
キャベツの価格は、ピーク時と比べると落ち着いているとはいえ、平年より高値のためまだ手が出しにくいのが現状です。キャベツの代わりに、もやしや白菜、レタスを使うなどほかの野菜で代用するのがよいかもしれません。
お好み焼きで、キャベツの代わりにもやしを入れると節約になるだけでなく、もやしのシャキシャキした食感が楽しめます。とんかつなど揚げ物に添えるキャベツの代わりにオニオンスライスを作るのも、口がさっぱりするのでおすすめです。
農林水産省では、価格の上昇が落ち着いている野菜を「今週のお手頃野菜」として紹介しているので、参考にしてみてください。あらかじめカットされ、パッケージ詰めになっているカット野菜を使うのもおすすめです。
カット野菜も、一部の商品では、キャベツの大幅な供給量減少を受けて一時的に容量を減らすなどの対応がされていますが、1袋100円台で購入できるのは家計にうれしいのではないでしょうか。カット野菜は洗わずにそのまま使えるので、調理の手間を省けるというメリットもありますよ。
キャベツの価格は下がってきたが平年よりは高い傾向にある
キャベツの価格が高騰しているのは、昨年の夏の猛暑と12月の低気温、雨が少なかったことなどが影響し、キャベツの発育が遅れており、出荷量が減少していることが原因です。
キャベツの出荷数量は1月下旬から回復が見込まれているので、少しは価格の高騰が落ち着くとは考えられます。しかし、平年に比べるとまだまだ価格水準は高く、手が出しにくい現状です。食費を抑えるには、ほかの野菜での代用や、カット野菜の活用などの工夫が必要でしょう。
出典
農林水産省 野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年1月)について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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