年収500万円の30代、貯金「100万円」…… 将来が不安です。 みんなはどのくらい貯めているのでしょうか?

配信日: 2025.02.15
この記事は約 3 分で読めます。
年収500万円の30代、貯金「100万円」…… 将来が不安です。 みんなはどのくらい貯めているのでしょうか?
年収500万円あれば、それなりに生活は安定しているように思えますが、貯金が100万円しかないとなると将来が不安になるでしょう。特に30代になると、結婚や住宅購入、子どもの教育費、老後資金など、将来に向けた資金計画を考える必要があります。
 
では、同じ年収や年代の人たちは、どれくらい貯金しているのでしょうか? 本記事では、平均的な貯金額や貯金が少ない原因、効果的な貯金方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

30代・年収500万円の平均貯金額は?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、30代の単身者の平均預貯金額は594万円、二人以上の世帯では601万円と報告されています。 平均を見ると「自分の貯金額は少なすぎるのでは?」と感じるかもしれません。
 
しかし、中央値(ちょうど真ん中の値)を見ると、単身者で100万円、二人以上世帯で150万円となっており、「貯金100万円」は決して珍しい数字ではありません。
 
ただし、この調査には貯金をたくさん持っている人も含まれているため、実際には「貯金ゼロ」や「100万円以下」の人も少なくなく、個々の状況や生活スタイルによって大きく異なります。
 

なぜ貯金が増えない? 30代のお金の使い道

年収500万円の場合、手取りはおおよそ375〜425万円です。月々の手取り収入はボーナスなしの場合で31〜35万円ですが、ボーナス込みの場合は23~26万円程度になる可能性があります。
 
このなかから生活費や固定費といった支出を考えると、思った以上に貯金に回せる金額は少なくなるでしょう。30代の一般的な支出例は、以下のとおりです。


家賃・住宅ローン:8〜12万円
食費:4〜6万円
光熱費・通信費:2〜3万円
交際費・趣味:3〜5万円
保険・年金:2〜4万円
その他雑費:3〜5万円

このように、日々の支出が積み重なると、なかなか貯金に回す余裕が生まれにくいのが現実です。また、30代になると結婚や子育て、マイホーム購入を考え始める人も増え、支出が一気に増える時期でもあります。
 

効果的に貯金を増やす4つの方法

では、どうすれば貯金を増やせるのでしょうか? ここでは、無理なく貯めるためのポイントを紹介します。
 

1. 固定費を見直す

家賃、スマホ料金、保険料などの固定費は、一度見直すだけで長期的に節約できます。特にスマホを格安SIMに変更するだけでも、年間数万円の節約が可能です。
 

2. 先取り貯金を習慣にする

給料が入ったらすぐに、貯金用の口座に一定額を移す「先取り貯金」を実践しましょう。例えば毎月3万円を貯金すれば、1年で36万円、3年で100万円以上貯められます。
 

3. 支出を「見える化」する

家計簿アプリを使い、収入と支出を把握することで、無駄な出費に気づけます。外食やコンビニ利用が多いなら、自炊を増やすだけでも節約につながります。
 

4. 資産運用を始める

貯金だけではお金は増えません。NISAやiDeCoを活用し、少額からでも投資を始めることで、将来的な資産形成がしやすくなります。ただし、リスクもあるため、事前にしっかりと勉強してから始めましょう。
 

貯金100万円でも焦らず、コツコツ増やそう

年収500万円の30代で貯金が100万円しかないと不安に感じるかもしれませんが、実際には同世代にも同じような状況の人が多くいます。重要なのは、将来に向けて計画的にお金を管理し、少しずつでも貯金を増やしていくことです。
 
まずは「先取り貯金」や「固定費の見直し」から始め、無理のない範囲でコツコツ資産を増やしていきましょう。焦らず、着実に貯金を増やすことが、将来の安心につながります。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問