50代独身で貯金ゼロ……老後は不安ですが、毎月ギリギリまで切り詰めれば「年金15万円」だけで生活していけますよね?

配信日: 2025.02.18

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50代独身で貯金ゼロ……老後は不安ですが、毎月ギリギリまで切り詰めれば「年金15万円」だけで生活していけますよね?
50代独身で貯金がゼロの状態だと、老後の生活に支障をきたさないか不安になる方もいるでしょう。15万円の年金だけで生活ができるか気になるものです。
 
本記事では、独身者の老後の平均的な生活費と50代の平均貯蓄額を紹介します。50代から始められる節約方法についても解説するため、老後の生活に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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独身者の老後の平均的な生活費

定年後、年金15万円だけで生活できるか確認するために、65歳以上の単身無職世帯の毎月の生活費を見ていきましょう。総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に、65歳以上の単身無職世帯の生活費詳細を表1にまとめました。
 
表1

食料 4万103円
住居 1万2564円
光熱・水道 1万4436円
家具・家事用品 5923円
被服・履物 3241円
保健医療 7981円
交通・通信 1万5086円
教養・娯楽 1万5277円
その他の支出 3万821円
合計 14万5432円

※総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
定年後の一人暮らしでは、毎月約14万5000円の生活費がかかる可能性があるようです。年金が15万円あれば生活できるとも考えられますが、まとまった出費が急に必要になれば、支払いが困難になるリスクがあるともいえます。
 

50代の貯蓄額の平均は1391万円

金融広報中央委員会が公開している「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、50代の貯蓄額の平均は1391万円でした。年代別の平均貯蓄額を表2にまとめました。
 
表2

20歳代 121万円
30歳代 594万円
40歳代 559万円
50歳代 1391万円
60歳代 1468万円
70歳代 1529万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 
50代の平均貯蓄額は1000万円を超えていますが、金融資産を保有していない割合は38.3%と、4割近くが貯蓄をしていないとの結果も出ています。
 

50代から無理なく生活費を抑えるコツ

50代から老後に向けた生活の見直しを始めても、決して遅くはないと考えられます。限られた収入の中で暮らしをやりくりするためには、日常生活の「見直し」と「削減」を行うことが重要です。無理のない範囲で生活費を抑えながらも、充実した日々を送る方法について考えていきましょう。
 

無駄な買い物をなくす

日常生活での「無駄な出費」は、意外にも大きな金額になります。お菓子や飲み物をはじめ、セール品などの衝動買いが積み重なると、結果的に大きな支出につながる可能性があります。
 
家計簿を確認してこれまでの支出を振り返り、「買ったけれど使わなかったもの」や「不要だったと感じる出費」をリストアップしてみることをおすすめします。そのうえで、本当に必要なものだけを購入する習慣を身につけていくとよいでしょう。
 

必要ないものを捨てる

暮らしをシンプルにするには、「物を減らす」ことも大切です。家の中に長い間置きっぱなしになっているものや、ほとんど使っていないものは、自分に本当に必要なものかどうかを考え、不要なものは手放しましょう。
 
捨てることに抵抗がある場合は、フリマアプリでの販売や寄付することも選択肢の一つです。物を減らす行動は生活をコンパクトにするだけでなく、買い物の際に「本当に必要か」を見極める力を養うことにもつながるとされているようです。
 

通信費を見直す

日常的に利用している通信費の見直しを行うことでも、大幅な節約につながる可能性があります。例えば、契約時につけたオプションが実際にはほとんど使われていないケースはよくあります。セキュリティソフトやサポートサービスなどが適用されている場合、生活に本当に必要かどうかを確認しましょう。
 
また、利用プラン自体を見直すことで、さらに費用を抑えられる可能性があります。自分の使用状況に合ったプランへの変更を検討してみると、固定費を大幅に削減できる場合があるでしょう。
 

定年後の一人暮らしは月に約14万5000円かかるため年金15万円だけでは不安が残る

統計データを参考にすると、65歳以上の単身世帯の生活費は年金収入でまかなえる可能性があることが分かりますが、貯蓄がなければ突然の支出や生活費の増加などで生活が苦しくなるおそれがあります。老後の生活を不安なく過ごすためには、生活習慣と支出を見直し、無駄な出費を減らした暮らしを定着させることが大切です。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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