一度のトイレで水を「2回」流す同棲中の彼女。どうしても「水道代」が気になってしまうのですが、どのくらいコストがかかっているのでしょうか?

配信日: 2025.02.20

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一度のトイレで水を「2回」流す同棲中の彼女。どうしても「水道代」が気になってしまうのですが、どのくらいコストがかかっているのでしょうか?
同棲を始めると、多くの人はさまざまな生活習慣の違いに気づくでしょう。そのなかでも、水の使い方は水道代という形で直接的に家計に影響を与えるため、特に気になるかもしれません。
 
今回は、トイレの水の流し方が水道代へ及ぼす影響や、実際にどのくらいの金額になるのかを試算しました。トイレ中の音が気になるときの対処法についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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トイレにかかる水道代はどれくらい?

トイレは家庭内で水を多く使用する場所のひとつです。東京都水道局の調査によると、家庭での水の使用目的別内訳において、トイレは全体の20%を占めています。これは、風呂の43%に次いで2番目に大きな割合です。
 
一般的な家庭用トイレの1回あたりの水使用量は、約4~8リットルといわれています。最新の節水型トイレでは、大洗浄で5リットル、小洗浄で3.8リットル程度まで減少しているようですが、古いタイプのトイレでは、多くの水を使用する可能性があるでしょう。
 

1日のトイレ使用回数と水道代の試算

平均的な成人は1日に5~7回程度トイレを使用するといわれています。そこで今回は、1日6回節水型トイレ(大洗浄5リットル、小洗浄3.8リットル)を使用し、そのうち2回が大洗浄、4回が小洗浄と仮定して計算しました。


・大洗浄(5リットル)×2回=10リットル
・小洗浄(3.8リットル)×4回=15.2リットル

1日の合計使用量は25.2リットルとなり、1ヶ月(30日)間続けると、月間のトイレでの水使用量は、およそ756リットルとなります。
 
水道料金は地域によって異なりますが、東京都水道局より1リットルあたりの単価を0.24円として計算してみると、トイレだけの水道代はひと月で約181円、年間では約2180円となります。
 
彼女が1回のトイレで2回水を流す習慣がある場合、水の使用量は倍増することから、その分水道代も倍になります。
 
実際には、外出先でトイレを利用する可能性もあることから、家で水を流す回数は減ることも考えられますが、2回流すことにより水道代が高くなることは避けられないでしょう。
 

トイレ中の音が気になるときの対処法

彼女が水を2回流す理由は、トイレでの音が気になるためかもしれません。音を気にせずに水道代を節約するための対処法には、トイレ用擬音装置の利用やドアの隙間をふさぐ方法、節水グッズの利用が挙げられます。
 
トイレ用擬音装置は、トイレの流れる水の音を模倣して排せつ音を隠し、流す水の量を減らせる装置です。後付けで設置するタイプの機種を購入すれば、賃貸住宅でも設置できるでしょう。また最近では、スマートフォンのアプリを使って流水音を流すことも可能です。
 
そのほか、ドアの隙間をふさいで音が漏れないようにしたり、トイレタンク内に取り付ける節水器具を併用したりして、流す水の量を減らすことも水道代の節約に有効といえるでしょう。
 

トイレで水を2回流すと1ヶ月では約181円、年間で2000円以上の負担増になる可能性がある

トイレで2回水を流す習慣があると、地域にもよりますが、水道代は月額で181円程度増加する可能性があることが分かりました。水道代全体から見ると、大きな金額とはいえないかもしれませんが、年間では2000円以上負担が増加することになります。
 
そのため、トイレ中の音が気になる場合は、水を流すのではなく、トイレ用擬音装置やドアの隙間をふさぐ方法、節水グッズなどを活用すると節水になり、節約にも効果的です。
 
節水は、家計の負担を減らすだけでなく環境への配慮にもつながります。どちらか1人が取り組むのではなく、2人で協力して節水や音が気になる場合の対処法を実践してみるとよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 くらしと水道 水道のご使用について 水の上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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