私が住んでいる地域では4月から「水道代」が値上がりするそうです…全国的な傾向と聞いていますが、なぜでしょうか?

配信日: 2025.02.20
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私が住んでいる地域では4月から「水道代」が値上がりするそうです…全国的な傾向と聞いていますが、なぜでしょうか?
水道代の値上げを発表している地域が増えているようです。全国的な傾向といわれているようですが、なぜ今値上げを行うのでしょうか。
 
本記事では、水道代が値上がりする背景や、すでに公表している地域の値上げ率について解説します。家庭でできる節水方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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水道代が値上がりする背景とは

水道代の値上げを公表した和歌山市の公式サイトには、「人口減少や節水機器の普及に伴い、水道料金収入が減少している」と記載されています。また、費用面においては「動力費や薬品費の高騰、施設維持管理に必要な労務単価の上昇により、継続的な事業運営が困難な状態である」とされています。
 
福島県喜多方市の公式サイトには、「人口減少などの要因により使用水量が減り、今後の料金収入減が予測される」と記載されています。その一方で、「老朽化した既存施設の更新費用や、自然災害に備えるための耐震化費用は増大する見込みである」そうです。
 
水道代が値上がりする背景には、人口減少による水道料金の収入減と、施設維持費・耐震化費用の増大による事業運営難があるようです。
 

どのくらい値上がりするのか

値上げ率は、地域によって差があります。例えば、福島県喜多方市では平均+21.6%、埼玉県戸田市では平均+33.66%、島根県津和野町では段階を踏み、最終的には従来+40%となるようです。
 
総務省が公表した「家計調査報告-2024年(令和6年)12月分及び2024年平均-」によると、2人以上世帯の水道代は5232円でした。
 
これを基に計算すると、+21.6%の場合は約6362円、+33.66%では約6993円、+40%では約7325円となります。計算結果によると、少なくても1000円以上、多ければ2000円近く値上がりすることが分かりました。
 
また、一度に値上げするのではなく、数年に分けて段階的に値上げしていくケースもあるようです。値上げを開始する時期は、地域によって異なります。自分が住む地域の水道代は値上げをするのか、するとしたらいつからなのかを確認しましょう。
 

家庭での節水がポイント

水道代の値上げに対して、私たちができることの一つとして「節水」があります。生活の中でできる節水術として、以下のような方法があります。

●なるべくまとめて洗濯し回数を減らす
●洗濯はお風呂の残り湯を使う
●お風呂の沸かし過ぎやお湯の張り過ぎに注意する
●長時間のシャワーを控える
●歯磨きはコップに水をためて行う
●食器を洗うときは先に油分を拭き取る
●皿を洗うときは水を流しっぱなしにしない

水の出しっぱなしを控え風呂の残り湯を再利用するだけでも、節水につながります。ほんの少し意識を変えることで、節水が可能になります。
 
なお、国土交通省関東地方整備局によると、1世帯あたり毎日50リットルを節水すると、1ヶ月で5%、約500円の水道代が節約できるとのことです(平均的な4人家族の場合)。例えば、洗濯1回分にお風呂の残り湯を再利用するだけで、約50リットルの節水になります。
 

水道代の値上げは、人口減少や施設維持費などの上昇が背景にある

水道代が値上げする理由として、人口が減ることによる収入減少や、施設の維持費・管理費の上昇により事業運営が厳しくなるといったことが挙げられます。
 
水道代の値上げ率は、+約22%や+約34%と、地域によりさまざまです。家計調査で公表されている水道代の平均を基に計算した場合、1000円以上の値上げになるケースもあるようです。
 
水道代の値上げに対して私たちができることとして、節水があります。お風呂の残り湯を再利用する、水を出しっぱなしにしないなど、普段の生活でできることから取り組みましょう。
 

出典

喜多方市 水道課
戸田市ポータル情報サイト
島根県 津和野町 令和6年第8回津和野町議会定例会(令和6年9月13日)
和歌山市 水道料金を改定します(令和7年(2025年)4月1日以後の検針分から)
国土交通省関東地方整備局 河川 渇水はなぜ起こる
総務省 家計調査報告-2024年(令和6年)12月分及び2024年平均-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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