「エアコン」と「浴室暖房乾燥機」洗濯物を乾かすなら、エアコンのほうが節約になる? 3時間使用した場合で「電気代」をシミュレーション
配信日: 2025.02.20

本記事では、洗濯物を乾かすのに、浴室暖房乾燥機と暖房器具のどちらが節約になるのかを解説します。

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目次
洗濯物を乾かすのに浴室暖房乾燥機を利用した場合
洗濯物を乾かすのに、浴室暖房乾燥機(乾燥時の使用電力1130ワット)を利用した場合の電気代を計算します。
浴室暖房乾燥機の乾燥モードで1時間稼働した場合の電気代は、電力量(キロワットアワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)に当てはめると、電力量(1.13)×電気料金単価(31円)=約36円です。3時間利用した場合、約36円×3時間=約108円になります。
洗濯物を乾かすのに暖房器具を利用した場合
エアコン(暖房時の使用電力525ワット)を利用した場合の電気代を見ていきましょう。
エアコンの暖房を利用した場合、電力量(キロワットアワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)に当てはめると、電力量(0.525)×電気料金単価(31円)であり、1時間で約17円かかります。3時間稼働した場合の価格は、約17円×3時間で約51円です。
時間帯によって浴室暖房乾燥機と暖房器具を使い分ける
洗濯物を乾かすのに浴室暖房乾燥機とエアコンの暖房の電気代を比較すると、エアコンの暖房の電気代のほうが安い計算になります。それぞれ3時間ずつ稼働させた場合、浴室暖房乾燥機の半分の電気代でエアコンを稼働させることが可能です。
しかし、エアコンの暖房のほうが安いからといって、洗濯物を乾かすために夜にエアコンの暖房と浴室のカビ予防に浴室暖房乾燥機の両方を稼働させるとどちらの費用もかかってきます。洗濯物を乾かす時間帯によって使い分けを検討してみてください。
例えば、寝る前にエアコンの暖房を消す人もいるでしょう。入浴後に浴室暖房乾燥機を利用する場合、洗濯物を浴室内に干すと、エアコンの暖房を使用せずに済みます。
朝に洗濯物を干す場合、部屋を暖めるためにエアコンの暖房を利用するときは、物干しざおを利用してエアコンの前に干すのが良いでしょう。
浴室暖房乾燥機のメリット・デメリット
浴室暖房乾燥機で洗濯物を干すメリットは、浴室内のカビの発生を抑制できる点です。入浴した直後は、浴室内の湿度が高く、カビが発生しやすくなっています。浴室暖房乾燥機の乾燥モードを利用すると、カビが生えにくくなり、掃除の手間もかからないでしょう。
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすと、浴室内で干すので、衣類が見えないこともメリットです。突然、友人や知人が家に訪問してくるケースもあるかもしれません。浴室内であれば、衣類を見られる心配をせずに済みます。
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすデメリットは、量が多いと、全て干せない可能性がある点です。浴室内はスペースが限られており、洗濯物が全て干せないと、ほかの場所に干すことになります。浴室暖房乾燥機を利用して洗濯物を乾かす場合は、浴室内に干せるだけの量にしましょう。
暖房器具のメリット・デメリット
暖房器具を使用して洗濯物を乾かすと、室内の乾燥対策になる点がメリットです。寒い時期に暖房器具を稼働させる際は、加湿器などを使用しないと室内が乾燥しがちです。暖房器具を使用するときに洗濯物を干しておくと、ある程度室内の湿度を保つことができ加湿器代わりになるでしょう。
しかし、室内の湿度が高くなるので、カビが発生する恐れがある点がデメリットです。定期的に室内を換気するようにしてください。洗濯物を部屋に干すと、圧迫感があるところも欠点です。ワンルームの賃貸物件など部屋が少ない場合は、特に部屋が狭く感じるかもしれません。
洗濯物を乾かすときはメリットを考慮した上で節約しよう
洗濯物を乾かすときは、暖房器具を使用したほうが、浴室暖房乾燥機よりも電気代は安いです。しかし、入浴後に洗濯物を干す場合、浴室暖房乾燥機を利用すると、暖房器具を使用せずに済むので、節約につながります。
時間帯や状況によって使い分けをし、メリットを考慮した上で、洗濯物を乾かすようにしましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー