引っ越し先のマンションは「床暖房」付き。エアコンと6時間併用すると電気代はどのくらいになるのでしょうか?
しかし、床暖房だけで冬を乗り切るのは難しいと考えられるため、エアコンと併用することになる時間もあるかもしれません。そうなると、電気代がどのくらいかかるのか気になる人もいるでしょう。
本記事では、床暖房とエアコンを併用した場合にかかる電気代の目安をご紹介するとともに、床暖房の効率的な使用方法や冬の電気代を節約するポイントについてもまとめました。
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床暖房とエアコンを併用した場合の電気代は?
電気代は「消費電力×時間×電気料金単価」で計算されるため、消費電力の違いによって電気代も変わってきます。床暖房には電気を使用して暖める「電気式」と温水を使用して暖める「温水式」の2種類がありますが、今回は電気式床暖房を例に挙げてご紹介します。
例えば、あるメーカーの電気式床暖房の10畳間費用の目安は以下の通りです。(電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用)
●室温約20度、床温約30度の場合:約8400円/月
上記の例は1日8時間、30日間使用した場合で計算されているため、1時間当たりに換算すると約35円になります。
同様に、暖房時の消費電力が915ワット(0.915キロワット)のエアコンの電気代を計算すると「0.915キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約28円」となります。
今回の事例では「床暖房とエアコンを6時間併用した場合の電気代はどのくらいになるのか?」ということなので、床暖房とエアコンそれぞれの1時間当たりの電気代から計算すると、6時間で約378円の電気代がかかる計算です。1ヶ月(30日間)に換算すると約1万1340円になります。
ただし、床暖房をつけている分、エアコンの設定温度を下げるなどすれば、さらに電気代をおさえられる可能性はあります。
床暖房を効率的に使用する方法
床暖房をエアコンと併用すると電気代が高くなることが心配な場合は、床暖房を効率的に使用して電気代をおさえる方法を実践してみるとよいでしょう。
まず、床暖房は電源を入れてから部屋が暖まるまでの間に最も電力を消費するため、電源のオン・オフの回数をなるべく減らすことをおすすめします。設定温度と室温の差が大きいと部屋が暖まるまで時間がかかるため、エアコンや電気ヒーターなどほかの暖房器具と併用するのもよいでしょう。
また、床暖房は電源を切ってもすぐ冷めることはないため、電源を切るのは就寝や外出の30分前にするなどの方法もおすすめです。
冬の電気代を節約するための対策
冬はさまざまな暖房器具を使用することがあるため、電気代が高くなりがちです。少しでも節約につなげられるよう、以下のような対策をおこなうことを検討してみるとよいでしょう。
●暖房の設定温度を下げる
●ドアや窓の開閉を少なくして暖かい空気が逃げないようにする
●扇風機やサーキュレーターを使って部屋の空気を循環させる
●部屋の広さや目的に合った暖房器具を使用する
暖房器具の使い方や部屋の環境を見直すだけで、電気代を節約できる可能性があります。無理なく始められることから実践してみましょう。
床暖房とエアコンを6時間併用すると300円以上の電気代がかかる場合もある
床暖房は足元から暖めてくれる優れた暖房器具のひとつですが、エアコンと併用することを考えると電気代がどのくらいかかるのか不安になる人もいるでしょう。
電気式床暖房を例に挙げて計算したところ、エアコンと6時間併用することで300円以上の電気代がかかる場合もあるようです。1ヶ月に換算すると1万円以上かかる計算なので、少しでも電気代を節約するために、床暖房の効率的な利用方法をチェックしておくことをおすすめします。
また、高くなりがちな冬の電気代をおさえるためのさまざまな対策も検討してみるとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
