「実家暮らし」の社会人は、実家にどれだけのお金を入れている? 平均金額について解説

配信日: 2025.02.28
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「実家暮らし」の社会人は、実家にどれだけのお金を入れている? 平均金額について解説
実家暮らしの社会人が親に渡す生活費は、一般的に月2~5万円といわれています。しかし、年収や家庭の事情によって金額は大きく異なり、食費や光熱費の負担として渡しているケースも少なくありません。
 
この記事では、実家暮らしの社会人が実家に入れるお金について、平均金額や内訳、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
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実家に入れるお金の平均金額は?

実家暮らしの社会人が実家に入れるお金の平均金額は、保険相談サービスを提供する保険マンモス株式会社が、2022年3月に実家暮らしの10~60代までの500人に調査した「実家暮らしの方へのアンケート」が参考になります。調査結果によると、実家暮らしの社会人が実家に入れている生活費の平均額は約4万円でした。
 
表1に、実家暮らしの社会人が実家に入れるお金 (年代別)をまとめました。
 
表1

年代 平均額 最高額 最低額 入れていない
19歳以下 2万5663円 3万円 9000円 58%
20~30歳 3万3623円 15万円 5000円 36%
31~40歳 4万1875円 20万円 1000円 21%
41~50歳 4万6970円 28万円 1万円 26%
51~60歳 4万5000円 10万円 1万円 26%
60歳以上 17万5000円 20万円 15万円 0%

保険マンモス株式会社「実家暮らしの方へのアンケート」より筆者作成
 
これらの金額はあくまで平均値であり、個々の状況によって大きく変動します。例えば、収入が少ない方は2万円程度、収入が多い方は5万円以上入れている場合もあるでしょう。また、実家の経済状況や親との話し合いによっても金額は変わってきます。
 

実家に入れるお金の内訳

実家に入れるお金は、さまざまな費目に使われます。代表的なものとしては、食費と水道光熱費(電気代、ガス代)家賃、そして日用品費などです。
 
例えば、合計4万円を毎月実家に入れる場合は食費に2万円、水道光熱費に1万円に加えて家賃として1万円、などという内訳が考えられます。一人暮らしの場合と比較すると、水道光熱費や家賃などの出費は抑えられるでしょう。
 
しかし、これはあくまでも一例です。各家庭の経済状況や家族構成、生活スタイルによって内訳は変わるため、家族とよく話し合って無理のない金額を設定してください。
 

実家にお金を入れるメリット・デメリット

実家にお金を入れることは、本人と家族、そして親子関係にさまざまな影響を与えます。
 
メリットとしては、まず家族全体の経済的な負担を軽減できます。食費や光熱費、住居費などを分担することで、家計を支えている方の大きな助けとなるでしょう。
 
一方、デメリットとしては自由に使えるお金が減り、趣味や娯楽、交際費が制限されて生活の満足度が低下する可能性があります。特に収入が少ない若いうちは大きな負担となるかもしれません。
 
また、貯金がしにくくなることもデメリットの一つです。将来のための貯蓄、特に結婚や住宅購入など、大きなお金が必要なライフイベントを控えている場合は、慎重に検討してください。
 

実家にお金を入れる際の注意点

実家にお金を入れる際は、慎重な検討と家族間のコミュニケーションが不可欠です。円滑な関係を維持しながら、お互いにとって納得のいく形を実現しましょう。特に「収入と支出のバランスを考える」「親とよく話し合う」「定期的な見直しを行う」という3つのポイントに注意してください。
 
まず、収入と支出のバランスを考えることが重要です。親孝行や家計への貢献は大切ですが、自身の生活を圧迫しては意味がありません。
 
次に、親とよく話し合うことも不可欠です。金額や内訳を一方的に提示するのではなく、親の意見にも耳を傾ける必要があります。
 
最後に、一度決めた金額や内訳を固定せず、定期的に見直すことも重要です。昇給や転職、結婚、親の退職など、さまざまなライフイベントによって収入や支出のバランスは大きく変動します。
 
自身の収入が増加した場合は負担額を増やすことも検討できるでしょう。逆に収入が減少したり、大きな支出が発生したりする場合は、一時的に負担額を減らすなど、柔軟に対応しましょう。
 

実家に入れるお金は人それぞれ

実家暮らしの社会人が実家に入れるお金の平均金額は約4万円であるという調査結果が出ています。しかし、収入や家庭の事情によって最高額と最低額は大きく異なります。親とよく話し合って自分にとって最適な金額を設定し、有意義な実家暮らしを実現しましょう。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らし中の男女500人へアンケート調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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