お米は「押し麦」を混ぜて炊くと節約になる? 1ヶ月で食費はどれくらい下がるの?

配信日: 2025.02.28

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お米は「押し麦」を混ぜて炊くと節約になる? 1ヶ月で食費はどれくらい下がるの?
お米の価格高騰を機に、押し麦やもち麦といった大麦に注目が集まっています。大麦には食物繊維が豊富に含まれており、健康によいといわれていますが、白米と押し麦ではどれくらい価格が異なるのでしょうか。
 
そこで本記事では、白米と白米・押し麦のブレンドでは1ヶ月にかかる食費がどれくらい異なるのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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押し麦とは?

押し麦は精麦される過程において、ローラーで平たくした麦のことをいいます。大麦は水分を吸収しにくい特徴があるため、加工することで食べやすくしています。
 
押し麦のほかにも、もち麦・大麦・丸麦と大麦には数多くの種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。押し麦の栄養価と、大麦の主な加工法について見ていきましょう。

 

押し麦の栄養価

押し麦には食物繊維やカリウムなどのミネラル、ビタミンが豊富に含まれていますが、特に水溶性と不溶性2種類の食物繊維が含まれている点が特徴です。
 
また、白米100グラムあたり約358キロカロリーに対して、押し麦100グラムは約340キロカロリーと少しヘルシーです。そのため、白米と押し麦を混ぜて炊けば、カロリーをおさえられるメリットもあります。

 

大麦の主な加工法は4種類ある

大麦は大きく分けて、「うるち性」と「もち性」の2種類の品種があります。また、それぞれの品種は小花が2列に並んでつく「二条」と、6列に並んでつく「六条」に分かれます。品種とは別に4つの加工法があり、図表1のとおりそれぞれに特徴が異なります。
 
【図表1】

丸麦 大麦の外皮を取り除き、糊粉層を削った状態が丸い大麦
押し麦・胚芽押し麦 丸麦を粒の真ん中にある黒い線を残したまま蒸して、ローラーでつぶした大麦
米粒麦 お米と同じような形に加工した大麦
白麦 丸麦の中央部分にある黒条線で2つに切り、蒸した後にローラーでつぶした大麦

※(株)はくばく「おいしい大麦研究所 大麦とは?」を参考に筆者作成
 
押し麦はそのままだと硬くて吸収率が低い大麦を、お米と一緒に炊きやすくするための加工法です。うるち性の大麦に使用されることが多く、食感がサラリとしているのが特徴です。

 

押し麦と米の価格の違いはいくらくらい?

2024年の夏は「令和の米騒動」といわれるほどスーパーからお米の在庫がなくなり、店舗で購入できなかった方も多いでしょう。2025年に入った現在も、お米の価格上昇は続いていて、各家庭の食費に大きな負担を与えています。
 
白米の現在の価格はブランドや生産地などによって異なるものの、2025年2月現在で10キログラムあたり7000〜9000円程度のものが多いのではないかと思われます。一方で、押し麦10キログラムあたり4000~5000円程度で購入できることから、白米と比べると安価であることが分かります。
 
今回は4人家族の1ヶ月に消費するお米の量を、20キログラムとして計算してみました。
 

・白米20キログラム:1万4000~1万8000円
・白米10キログラム+押し麦10kg:1万1000~1万4000円

 
白米と白米・押し麦のブレンドでは、1ヶ月にかかるお米代が約3000円〜4000円変わります。購入するお米によっては、より大きな差が出る可能性があります。少しでも食費をおさえたい方は、ぜひ白米と押し麦のブレンドに挑戦してみてください。

 

押し麦を使用した炊き方

白米と押し麦をブレンドしたものも、普段のお米を炊くときと大きな違いはありません。普段使用している白米に混ぜるだけなのでとても簡単です。ここで紹介する押し麦ごはんは胚芽押し麦を使用しても同じなので、ぜひ試してみてください。
 

  • 1. 白米を研ぐ
  • 2. いつも通りの目盛りに合わせる
  • 3. 押し麦を入れる
  • 4. 押し麦分の水(大麦の量に対して加える水の量は2倍)を追加する
  • 5. 軽くかき混ぜて、30分ほど吸水させる
  • 6. 炊飯し、炊き上がったら全体をほぐす

 
なお、吸水時間をとらずにそのまま炊飯することも可能ですが、吸水させたほうが大麦はふっくらとした仕上がりになります。また、炊飯後は保温を切ったほうが、においがこもったり褐色に変化したりすることが少なくなります。
 
また、大麦は水洗いをする必要がないので、玄米や無洗米にも使用できます。炊飯器のコースも通常の白米コースで問題ありません。

 

押し麦を活用して食費を上手におさえよう

押し麦には、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が豊富に含まれています。白米より栄養価が高いため、普段の生活に積極的に取り入れたい食材です。白米と比べると価格も安いため、少しでもお米代を安くしたいと考えている方は、押し麦を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

出典

株式会社はくばく おいしい大麦研究所 大麦とは?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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