「太陽光パネル」をつけているのですが、いつの間にか売電分の「入金」がありません。電気代も上がっているし売電できないなら外した方がよいのでしょうか?

配信日: 2025.02.28
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「太陽光パネル」をつけているのですが、いつの間にか売電分の「入金」がありません。電気代も上がっているし売電できないなら外した方がよいのでしょうか?
太陽光発電システムを導入している家では、太陽による光エネルギーを電気エネルギーに変換できるため、電気代を節約することが可能です。自分の家で消費した後で余った電気エネルギーを電力会社に買い取ってもらうことで、収入を得ている家庭もあるでしょう。
 
今回は、余剰電力を売電した分の入金が確認できなくなったときに考えられる原因をご紹介します。
 
また、買取期間満了後は太陽光パネルを外した方がよいのか、その判断についてもまとめました。
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売電分の入金がないときに考えられる原因は?

売電分の入金が確認できなくなったときに考えられる原因としては、次のようなものがあります。
 

固定価格での買取期間が満了を迎えた

太陽光発電で作られた電力のうち、余剰電力が買取対象となる制度ができたのは2009年のことです。経済産業省資源エネルギー庁によると、電力会社による電力の買い取りには「固定価格買取制度」とよばれる支援制度が導入されており、固定価格での買取期間は「10年」と定められています。
 
電力会社からの売電分の入金がなくなった場合、10年の買取期間が満了を迎えた可能性が考えられます。買取期間満了日が近づくと、お知らせが届くことになっているようです。
 
例えば、東京電力ホールディングス株式会社のサイトでは、満了日の4ヶ月前と1ヶ月前を目途にお知らせが送信されてくることが記載されているので、届いていないか確認してみるとよいでしょう。
 
また、東京電力と売電契約を結んでいる場合はウェブ上でも売電実績や契約内容を確認できます。
 

設備の不具合により発電できていない

太陽光発電システムの不具合により電力が作られず、売電できていない可能性も考えられます。トラブル事例には以下のようなものがあるようです。
 

・太陽光パネルの破損や故障
・経年劣化による不具合
・配線ミス

 
台風などの自然災害により太陽光パネルが破損・故障した場合、発電に支障をきたすこともあるので注意が必要です。太陽光パネルの耐用年数は30年以上といわれていますが、劣化により発電量が低下することもあるため、ある程度年数がたっている場合はメンテナンスを受けてみてもよいかもしれません。
 
また、設置からあまり時間がたっていないにもかかわらず発電できていないようであれば、施工時の配線ミスなどが原因であることも考えられます。
 

買取期間満了後は太陽光パネルを外した方がよい?

買取期間が満了を迎えたことで入金がなくなった場合、今後太陽光パネルを外した方がよいのか迷われることもあるでしょう。
 
買取期間満了後の選択肢としては、売電はせず、電気自動車や蓄電池・エコキュートなどと組み合わせて自家消費するか、小売電気事業者などと相対・自由契約をして余剰電力を売電する方法があります。
 
ただし、太陽光発電に対してメリットを感じにくくなった場合や、維持管理費用の負担が大きいと感じる場合などは、太陽光発電を撤去することも考える必要があるかもしれません。その場合、撤去費用が数十万円ほどかかる可能性があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
 
まずは、売電分の入金が確認できなくなった原因を突き止めたうえで、今後どうすべきか検討するとよいでしょう。
 

まずは入金されない原因を確認し、太陽光発電システムを撤去すべきか検討するとよい

太陽光パネルを設置していると太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換できるため、自分の家の電気代を節約できるだけでなく、余剰電力を電力会社に売電して収入を得ることも可能です。
 
あるときから「売電分の入金がない」と気づいた場合は、なぜ入金されないのか原因を突き止めましょう。固定価格買取制度の10年が満了した可能性もあります。
 
その場合は、今後電力を自家消費したり小売電気事業者などと相対・自由契約したりする方法もありますが、あまりメリットを感じないようであれば太陽光発電システムを撤去することも考えた方がよいかもしれません。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 新エネルギー どうする?ソーラー 固定価格買取制度についての大切なお知らせ
東京電力ホールディングス株式会社 買取期間満了に伴うお手続きについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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