2027年には「蛍光灯」が買えなくなる!?「LED」にすると電気代はどのくらい節約できるの?

配信日: 2025.02.28
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2027年には「蛍光灯」が買えなくなる!?「LED」にすると電気代はどのくらい節約できるの?
以前までは照明器具といえば蛍光灯が主流でしたが、近年はLED照明へと切り替わってきています。しかし「自宅の照明はまだ蛍光灯」という人もいるでしょう。
 
蛍光灯は2027年に製造が廃止される予定になっているため、近いうちにLEDへの切り替えを検討する必要があるかもしれません。
 
本記事では、蛍光灯とLEDの電気代や価格・寿命を比較し、LEDにすることの節約効果がどのくらいあるのかをご紹介します。
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蛍光灯の製造が廃止される?

2023年11月の「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議」において、蛍光灯の製造を2027年までに廃止することが決定したことが環境省の資料にて公表されています。
 
廃止は段階的に行われるものであり、コンパクト型蛍光ランプは2026年12月31日、直管蛍光ランプと環形蛍光ランプは2027年12月31日に廃止されます。すでに使用している製品を使用し続けることや、廃止日までに製造された製品の売り買いについては禁止はされないようです。
 
自宅の照明で蛍光灯を使用している場合は、計画的にLEDへの切り替えを行うことをおすすめします。LEDに切り替えるために工事が必要となる場合もあるため、早めに確認しておいた方がいいでしょう。
 

蛍光灯とLEDの電気代を比較

蛍光灯をLEDに替えることで電気代はどのくらい変わるのか計算してみましょう。電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できます。
 
例えば、E26口金・明るさ60形の蛍光灯とLED電球を比較してみます。
 
蛍光灯の消費電力が11ワット(0.011キロワット)、LED電球の消費電力が7.4ワット(0.0074キロワット)とした場合、1時間当たりの電気代は以下の通りです。(電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用)

●蛍光灯:0.011キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約0.3円
●LED:0.0074キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約0.2円

この2つの電球を1日8時間使用した場合の1ヶ月当たり、1年当たりの電気代は表1の通りです。
 
表1

蛍光灯 LED
1日8時間使用した場合の電気代 2.4円 1.6円
1日8時間×1ヶ月(30日)の電気代 72円 48円
1日8時間×1年間(365日)の電気代 876円 584円

※筆者作成
 
1年に換算するとLEDの方が300円近く電気代が安くなるため、頻繁に使う場所の照明をLEDに替えることで、大きな節約につながる可能性があります。
 

蛍光灯とLEDの価格や寿命を比較

蛍光灯とLEDを販売価格や寿命の観点からも比較してみましょう。上記で比較した2つの製品を例に挙げると、ある通販サイトでは蛍光灯が1750円(税込み)、LEDが3300円(税込み)で販売されています。
 
値段だけで比較するとLEDの方が高いようですが、寿命は蛍光灯が1万時間、LEDが4万時間となっているため、LEDは蛍光灯の4分の1の頻度での買い替えで済む計算になります。
 
例えば、1日8時間使用すると仮定した場合、蛍光灯は3年以上、LEDは13年以上持つ計算です。3300円で購入したLEDを13年間使用している間に、1750円の蛍光灯を4回以上買い替えるとすると、7000円以上の費用がかかります。
 
さらに、電気代もLEDの方が安く済むため、蛍光灯からLEDに替えることで、その節約効果は大きなものになるでしょう。
 

蛍光灯の製造は2027年までに終了|LEDにすると電気代が年300円ほど節約できる場合もある

蛍光灯の製造は、2027年までに段階的に終了することが決まっています。そのため、照明器具などに蛍光灯を使用している家庭では、LEDへの交換を検討する必要があるでしょう。
 
LEDは蛍光灯に比べて消費電力が小さく、電気代が安いという特徴があります。今回の計算では年300円ほど安くなるようなので大きな節約にはならないと感じるかもしれませんが、蛍光灯よりも寿命が長い分、節約効果は大きくなる可能性があります。
 
そのため、早めに蛍光灯からLEDへ交換しておいた方がいいでしょう。
 

出典

環境省 一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は 2027年までに廃止されます
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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