共働きでご飯はいつも「早炊き」です。「普通」に炊くのと比べて電気代は上がるのでしょうか?
配信日: 2025.03.03 更新日: 2025.03.04

そこで気になるのは、炊飯器の「普通炊き」と「早炊き」でどれくらい電気代が違うのかということです。また、普段から「早炊き」を利用している人でも、「普通炊き」との味の違いがあるのか気になるという人もいるかもしれません。
本記事では、普通にご飯を炊いた場合と早炊きした場合の電気代を比較します。早炊き機能を使っておいしくご飯を炊くコツもご紹介しますので、普段からよく早炊きを利用している人はぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「早炊き」でご飯を炊くと電気代は高くなるのか?
「早炊き」でご飯を炊いた場合でも「普通炊き」と比べて電気代はそれほど大きく上がらないようです。一般的な炊飯器では次の工程でご飯を炊いています。
●吸水:芯まで吸水させる
●沸騰:ムラなく一気に加熱して炊き上げる
●蒸らし:お米の水分を飛ばす
「早炊き」でご飯を炊くと「吸水」と「蒸らし」を短くすることで炊飯にかかる時間を短縮しているようです。「吸水」と「蒸らし」どちらもそれほど多くの電力は消費しておらず、最も電力を使用する「沸騰」は「普通炊き」と「早炊き」どちらでも同様に行われているため、電気代はそれほど大きく変わらないというわけです。
参考までに、炊飯器で普通にご飯を炊く際にかかる電気代を見ていきます。一般的な炊飯器の「普通炊き」には45分~60分程度かかるようです。
電気代を求める計算式である「消費電力(キロワットアワー)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)」に次の条件を当てはめて計算します。
●消費電力:219ワットアワー
●炊飯時間:60分
●電気代単価:31円/キロワットアワー
上記の条件で、「普通炊き」をした場合に必要な電気代は1回約7円です。
「普通炊き」と「早炊き」で味の違いはあるのか?
前章で説明した通り「早炊き」では吸水や蒸らしの工程を短くしていることもあります。そのため、水っぽく感じたり、お米の種類のよっては硬く仕上がったりすることもあるようです。
「早炊き」でおいしくご飯を炊くコツ
「早炊き」でおいしく炊飯するためには次のポイントを試してみるといいかもしれません。
●やさしくお米を洗う
●炊飯器に入れる前に15分だけ水に浸す
●炊きあがったらすぐにごはんをほぐす
「早炊き」では炊き上がったらできるだけ早くご飯をほぐして水分を飛ばすといいでしょう。また、炊飯する前に15分だけでも水に浸すとやらかくふっくら仕上がります。
また、炊飯器の種類によっては早炊きしても普通炊きと変わらないおいしさを再現できるものもあるため、選ぶモデルによってより効率的においしいご飯を炊けるでしょう。
「普通炊き」と「早炊き」かかる電気代はそれほど変わらない
「早炊き」機能を利用しても炊飯にかかる電気代は「普通炊き」とそれほど変わらないことが分かりました。「早炊き」では、お米を炊く際の「吸水」と「蒸らし」時間を短くすることで「普通炊き」よりも早く炊飯していて、どちらの工程においても必要な電力はそれほど大きくありません。
最も電気を消費する「沸騰」は、「普通炊き」と「早炊き」どちらでも行っているため「早炊き」でも電気代が大きく上がることはないと考えられます。
また「早炊き」では炊飯時に行う「吸水」と「蒸らし」の時間を短縮していることもあるため、場合によっては水っぽく仕上がったり硬くなったりすることがあるようです。
「早炊き」でもおいしくご飯を炊くためには、お米を15分間水に浸してから炊飯する、炊きあがったらできるだけ早くお米をほぐすとよりやわらかくふっくらと仕上がるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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