20年使っている「灯油ストーブ」が壊れた!灯油代を気にするなら「ヒーター」に買い替えた方がいい?

配信日: 2025.03.03 更新日: 2025.03.04

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20年使っている「灯油ストーブ」が壊れた!灯油代を気にするなら「ヒーター」に買い替えた方がいい?
暖房器具にはさまざまな種類があり、中でもストーブを愛用している、という人もいるでしょう。今回のケースのように昔ながらの灯油ストーブを使う人もいますが、最近では灯油ではなくガスや電気を使った暖房器具も多く使われています。
 
燃料代の高騰がニュースになる昨今、どの暖房器具を使うと光熱費を節約できるのか気になるかもしれません。
 
そこで本記事では、灯油ストーブとヒーターの光熱費を比較したいと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

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灯油を使う暖房器具の光熱費

今回は、灯油を使う以下2種類の暖房器具の光熱費を調べました。

●灯油ストーブ
●灯油ファンヒーター

2つとも灯油を燃焼させて暖を取る点では同じですが、電気使用の有無において違いがあります。灯油ストーブは不要ですが(着火用の乾電池は除く)、灯油ファンヒーターは電気を使います。
 

灯油ストーブの場合

灯油ストーブに電気代はかかりませんが、灯油代がかかります。灯油ストーブが消費する灯油の量は、おおむね1時間あたり「0.2リットル」といわれています。ただし製品によって多少の誤差はあるでしょう。
 
経済産業省資源エネルギー庁によると、2025年2月25日時点の灯油の小売価格は1リットルあたり「126.7円」でした。この条件で計算すると、灯油ストーブの光熱費は1時間あたり約25.3円です。
 
1日8時間使用した場合は約202.4円、1日8時間使用することを1ヶ月(30日間)続ければ6072円になります。
 

灯油ファンヒーターの場合

灯油ファンヒーターの場合、灯油の燃料費に加えて電気代もかかります。まず燃料費ですが、あるメーカーの製品の場合、1時間あたりの燃料消費量は「0.064~0.243リットル」です。
 
この場合、1時間あたりの燃料費は「約8.1~30.8円」です。8時間使用すると約64.8~246.4円、同じペースで30日間使用すると約1944~7392円です。
 
続いて電気代ですが、以下の条件で計算します。

●点火時の消費電力:166ワット
●燃焼時の消費電力:8.5~14ワット
●待機時の消費電力:0.9ワット
●1キロワットアワーあたりの電気代目安:31円

このうち燃焼時の電気代を計算すると、1時間あたり約0.3~0.4円です。前述の灯油燃料費約8.1~30.8円と合わせると、1時間あたりの光熱費は「約8.4~31.2円」です。1日8時間使うことを30日間続ければ、約2016~7488円になります。
 

灯油ストーブと灯油ファンヒーターの光熱費差は数千円になる場合もある

前述の計算をまとめると、灯油ストーブと灯油ファンヒーターの光熱費は表1の通りです。
 
表1

暖房器具の種類 1時間あたりの光熱費 1ヶ月あたりの光熱費
(1日8時間使用した場合)
灯油ストーブ 約25.3円 約6072円
灯油ファンヒーター 約8.4~31.2円 約2016~7488円

※筆者作成
 
表1の結果を見る限り、灯油ファンヒーターの方が、電気代を含めても数千円安くなる場合があるようです。ただし、製品や運転の仕方によって差は拡大もしくは縮小するか、逆転する可能性もあります。
 
灯油ストーブはほぼ一定で灯油を消費するのに対して、灯油ファンヒーターは火力調節が可能であることが、金額差を生む一つの理由と考えられます。
 

灯油ファンヒーターは使い方によって灯油ストーブより経済的

灯油ファンヒーターと灯油ストーブの光熱費を比較すると、使用状況や製品の性能によって異なりますが、一般的にファンヒーターの方が光熱費をおさえられる傾向にあります。
 
ただし、灯油ストーブは電気がなくても使えるなど、灯油ファンヒーターにはないメリットがあります。どちらがいいかは、使う環境によって選んでもいいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 2月27日(木)結果詳細版
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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