冬の寒い朝に3時間だけ「エアコン」のみ使用した場合と「電気ストーブ」を併用した場合の「電気代」はどのくらい変わる?
配信日: 2025.03.04

そこで今回は、暖房を朝3時間だけ「エアコン」のみ使用した場合と「電気ストーブ」を併用した場合の電気代を比較しました。また、エアコンと電気ストーブの違いや、エアコンのタイマー機能の活用方法を、電源を切る有効なタイミングとあわせて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
朝の3時間だけエアコンのみ使用する場合とエアコンと電気ストーブを併用する場合の電気代の比較
冬の寒い朝の3時間にエアコンのみを使用する場合と、電気ストーブを併用する場合の電気代を比較し、以下の表1にまとめました。なお、電力料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会のホームページを参考に、単価31円/キロワットアワーで計算しています。
表1
消費電力 | 電気代 | |||
---|---|---|---|---|
1時間当たり | 1日3時間使用 | 1ヶ月当たり | ||
エアコン | 470ワット | 約15円 | 約45円 | 約1350円 |
電気ストーブ | 800ワット | 約25円 | 約75円 | 約2250円 |
エアコンと電気ストーブ | ― | 約40円 | 約120円 | 約3600円 |
※筆者作成
なお、上記の金額は使用する製品やメーカーなどによっても異なる可能性があるため、あくまで目安として押さえておきましょう。
エアコンと電気ストーブの違いとエアコンの有効活用方法
電気ストーブは速暖性が高く、狭い範囲での使用に向いていますが、エアコンに比べて部屋全体を暖めることは難しいと考えられます。一方エアコンは、部屋全体を効率よく暖めるのに向いているとされています。
ここからは、エアコンを有効に活用する方法について解説します。
エアコンのタイマー機能の活用
起床時までに設定温度に到達するよう、適切な時間にタイマーを設定することで、消費電力をおさえられる可能性があります。
入タイマー機能には、機種によって2つのタイプがあるとされています。
1・設定時刻に運転を開始するタイプ
2・設定時刻に設定温度になるよう事前に運転を開始するタイプ
タイマー機能を効果的に活用するためには、お使いのエアコンの動作特性を確認し、それに応じてタイマーの設定時刻を適切に調整することが重要です。
エアコンを切るタイミング
エアコンは、1時間以上使う必要がない場合は、電源を切る方が電気代の節約になるといわれています。外出時間が30分以内の場合はつけっぱなし、30分以上になる場合は屋外の気温によって調整しましょう。
外気温が3度以下の場合は、エアコン運転停止後の30分で室温が大きく下がりやすく、設定温度に戻すために多くのパワーが必要となるため、つけっぱなしの方がお得になる可能性があります。外気温が3度以上であれば、エアコン運転停止後も、室温の下がり方が緩やかになるため、こまめに消す方が電気代の節約につながると考えられています。
朝の3時間だけエアコンのみ使用する場合と電気ストーブを併用する場合の電気代の差は1ヶ月当たり約2250円
朝の3時間にエアコンと電気ストーブを併用した場合の電気代は、1日当たり約120円、1ヶ月当たり約3600円かかる可能性があることが分かりました。
エアコンのみ使用の場合と、電気ストーブを併用する場合の差額は1ヶ月で約2250円です。電気ストーブを併用するよりも、起床の1時間前にエアコンのタイマー機能を活用して部屋を暖めておく方が、電気代の節約につながる可能性があるでしょう。
ただし、寒いのを我慢すると健康面に影響を与え、病院にかかることで医療費がかさむこともあると考えられます。そのため、電気代の節約に注力しすぎず、快適な環境で過ごすことが大切だといえるでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー