「床暖房」のあるママ友の家。わが家は「エアコン+こたつ」で電気代「月1万3000円」ほどですが、電気代はどちらが安いでしょうか?

配信日: 2025.03.05

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「床暖房」のあるママ友の家。わが家は「エアコン+こたつ」で電気代「月1万3000円」ほどですが、電気代はどちらが安いでしょうか?
寒い季節にはエアコンやこたつ、床暖房などの暖房機器が欠かせません。家庭により使用している暖房機器はさまざまですが、普段はエアコンとこたつを使っている人が床暖房を経験すると、足元からの温かさに感動して「わが家も床暖房にしてみようかな」と思うこともあるでしょう。
 
そんなときに気になるのは、やはり光熱費の負担ではないでしょうか。どれだけ快適でも、今よりもコストがかかるかもと思うと、なかなか踏み切れないかもしれません。
 
そこで本記事では、エアコンとこたつを併用した場合と床暖房を導入した場合の電気代を比較し、床暖房に切り替えた場合に今の電気代1万3000円がどう変わるのかを見ていきます。
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エアコンとこたつを1日8時間稼働した際の暖房費は、ひと月で約7200円

まず、エアコンの電気代を見ていきましょう。エアコンの電気代は設定温度や使用状況により異なるため一概には言えませんが、ここでは仮に、10畳の部屋で1日8時間、暖房を使っていると仮定します。その場合の1ヶ月(30日)の電気代は、約5022円となります。
 
エアコンの消費電力(675ワット※1)×31円(※2)/キロワットアワー×8時間×30日=5022円
 
※1 Panasonic「フル暖Eolia(エオリア)」CS-UX285D2-w
※2 電力料金目安単価31円/キロワットアワー(税込)で計算
 
一方、こたつを1日8時間で1ヶ月(30日)使った場合の電気代は約675円となります。
 
こたつの消費電力(300ワット※3)×31円/キロワットアワー×8時間×30日=2232円
 
※3 ニトリ フラットヒーター付きリビングこたつ(フロットR105 VNA)
 
このことから、エアコンとこたつを1日8時間、1ヶ月(30日)併用した場合の電気代は7254円と計算できます。
 
5022円+2232円=7275円
 

床暖房の電気代は1ヶ月約3500円~7800円

次に床暖房のコストについて見てみましょう。今回は、パナソニックのリフォーム向けの電気式床暖房「Youほっと」を導入した場合を仮定して算出します。
 
「Youほっと」の場合、10畳間で床温度を25℃に設定して1日8時間使用した場合の1ヶ月の電気代は約3500円(※4)、床温度30℃で1日8時間使用した場合の1ヶ月の電気代は約7800円(※4)となります。
 
※4 1日8時間連続使用、室温約20℃一定状態で30日運転
 
以上のことから、床暖房の温度を25℃に設定した場合は、エアコンとこたつを併用する場合に比べて電気代を安く抑えられます。一方、床温度の設定を30℃にした場合はエアコンとこたつの併用よりも電気代が600円ほど高くなります。
 

床暖房の初期費用に注意

ただ、これから床暖房に切り替えようとする場合は、当然ながら導入コストが必要です。例えば、パナソニックの「Youほっと」の場合、10畳の部屋に床暖房を導入する際の部材費は約86万円です。
 
この金額には工事費は含まれないため、実際に導入する場合には施工業者に工事費の確認が必要です。
 

長い目で見て、快適さから床暖房を導入するのもアリ

今回の比較から、月々の電気代だけを見るとエアコンとこたつを併用する場合と、床暖房の場合でのコストにはそれほど大きな差があるとは言えないことが分かりました。むしろ、床暖房の設定温度を工夫すれば、エアコンとこたつよりも電気代を安く抑えられる可能性もあります。
 
ただし、床暖房の導入には高額な初期費用がかかるため、単純に電気代の節約目的で切り替えるのは難しいのが現実でしょう。それでも、足元からじんわりと暖まる快適さなど床暖房ならではのメリットに魅力を感じるのであれば、導入を検討するのもよいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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