私立大学への進学が決まり、一人暮らしを始める予定です。家賃を抜いた毎月の「生活費」は「5万円」で足りますか?

配信日: 2025.03.05
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私立大学への進学が決まり、一人暮らしを始める予定です。家賃を抜いた毎月の「生活費」は「5万円」で足りますか?
大学進学をきっかけに一人暮らしをする方は珍しくありません。とくに私立大学の場合には高額な学費に加えて生活費もかかるため、経済的な負担は悩ましいところです。
 
本記事では、私立大学で一人暮らしをする学生を想定し、家賃以外の生活費がいくらかかるかを解説します。また、生活費をおさえるポイントも解説しますので参考にしてください。
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一人暮らしに必要な生活費は約12万7000円

2023年に全国大学生活協同組合連合会が実施した「第59回学生生活実態調査」によると、一人暮らしをしている大学生の生活費の平均は1ヶ月12万7500円でした。そのうち家賃の平均額は5万4310円となっており、家賃を引くと約7万3000円です。
 
この結果を見ると、5万円で家賃以外のすべてを賄うのは難しいといえます。また、生活費にかかる金額は地域によって差があります。特に、大都市は家賃だけでなく生活にかかる費用が高い傾向があるので、生活費も高くつきがちです。

 

家賃以外で多い支出

大学生で一人暮らしをする場合、家賃以外にも食費、生活用品、電気、ガスなどがかかります。なかでも食費の平均が2万5880円、教養娯楽費は1万2840円と生活費に占める割合が高いです。食費は物価高騰も相まって上昇しており、当分は下がりそうにもありません。
 
しかし、無理に食費を節約すると体調を崩したり、学業に支障が出たりするでしょう。初めての一人暮らしの場合は、加減がわからずに何事も無理をしてしまう可能性もあります。
 
子どもが初めての一人暮らしをする際、親も一緒に家計について考えてみる、食費だけは減らさないように保護者が大学生協のミールクーポンを購入しておくなど工夫するとよいでしょう。

 

大学生が生活費を節約するコツ

大学生が生活費を節約するには、食費や雑貨費、被服費、娯楽費などの変動費を削るのが有効です。しかし、むやみに食費を減らすと健康に支障が出ます。また、大学生活を思い切り楽しむために、被服費や娯楽費はなるべく削りたくない方も多いでしょう。
 
アルバイトを増やせば収入が増えますが、学業に支障が出る恐れがあります。また、学部によってはアルバイトに費やす時間がない場合もあるでしょう。
 
収入を得つつ節約したい場合は、まかないつきアルバイトも視野に入れてみてください。一食節約するだけでも生活費をおさえられる可能性があります。

 

食事つきマンションの利用も視野に入れる

近年は、食事つきのマンションが首都圏や大阪を中心に増えています。夕飯、もしくは朝夕の食事がついており、家賃に加えて数万円の食費を支払うことで利用できます。一人暮らしで自炊すると外食より高くなる傾向にありますが、食事つきマンションなら、自炊するより食費をおさえられる可能性もあるでしょう。
 
なお、食事つきマンションは一人部屋だけでなく、2人部屋のシェアハウスタイプもあります。食費を節約できるだけでなく、家賃をおさえながら交友関係が広がるメリットもあります。
 
ただし、食事つきマンションは都市部に集中しており、地方には少ない傾向にあります。すべての地域で使える方法ではないことを知っておきましょう。

 

大学生の生活費は5万以上かかると考えよう

2021年より始まった物価高は、2025年も収まる気配がありません。大学進学に伴って一人暮らしを始めて、節約を強く意識した生活を強いられる学生も多いでしょう。
 
しかし、学生の本分は学業です。保護者と一緒に生活費がどのくらいになるか計算し、仕送りで賄えない分は奨学金を利用する、アルバイトで賄うなど工夫しましょう。
 
また、近年は朝夕の食事つきマンションも増えています。大学経由でマンションを紹介してくれるケースもあるため、ぜひ相談してみましょう。

 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第60回学生生活実態調査 概要報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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