エアコンの待機電力はどのくらい? エアコンの型ごとに変わることはある?

配信日: 2025.03.05

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エアコンの待機電力はどのくらい? エアコンの型ごとに変わることはある?
エアコンは使用していないときでも、わずかに電力を消費しています。これは「待機電力」と呼ばれます。では、実際にどのくらいの電力を消費しているのか、型ごとの違いについて詳しく見ていきましょう。
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待機電力とは

家電製品やガス機器は、使用していないときでもわずかに電力を消費しています。この消費される微量な電力が「待機電力」です。
 
家電が動作しているときに比べると、その消費量はごくわずかですが、長期間積み重なると電気代にも影響を与えます。そのため、節電を意識するなら、待機電力を減らす工夫も重要なポイントになります。
 

なぜ電源を入れていないのに電力が消費されるの?

電源を入れていないのに電力が消費される主な理由は、タイマー機能や時計、内部メモリの維持など、機器をスムーズに使うための機能を保持するためです。また、リモコン操作が可能な機器では、リモコンの信号をいつでも受信できるよう待機状態を維持するためにも電力が使われています。
 
リモコンで瞬時に操作できるのは、この待機電力があるおかげです。さらに、携帯電話の充電器のように、特に維持が必要な機能がなくても、コンセントに差し込んでいるだけで待機電力を消費する機器もあります。
 

エアコンの待機電力

エアコンは待機時にも電力を消費しており、一般的に1時間あたり約2.4Wを使用するとされています。ただし、省エネ性能の向上により、1W未満に抑えられているモデルもあります。
 
具体的な待機電力は、取扱説明書の仕様ページで確認が可能です。ある大手会社のエアコンでは、リモコンで「停止」状態のときに約0.8Wを消費します。これをもとに算出した電気代は下記の通りです。
 

時間あたりの電気代
0.8W÷1000=0.0008kW
0.0008kW×31円/kWh=0.0248円
 
日あたりの電気代
0.0248円×24時間=0.5952円
 
月(30日間)の電気代
0.5952円×30日=17.9円

 

エアコンを長期間使わないときの注意点

エアコンを長期間使わない場合には、コンセントを抜いても問題ありません。ただし、再び使用する際にコンセントを差し込んですぐに電源を入れると、故障のリスクが高まるため注意が必要です。
 

エアコンのコンセントを抜く際に知っておきたい注意点

エアコンの待機電力を節約するために、使用しない期間中にコンセントを抜くことがありますが、再度使用する際には注意が必要です。エアコン内部のコンプレッサーに使用されている潤滑油は、特に気温が低いときに固まりやすくなるからです。
 
待機電力は、コンプレッサーを適切な温度に保ち、潤滑油の粘度を維持する役割を果たしています。そのため、コンセントを抜いている間はコンプレッサーが冷え、潤滑油が固まる可能性があるのです。
 
この状態で急にエアコンを起動すると、コンプレッサーに過度な負荷がかかり、摩耗や故障の原因となることがあります。
 

エアコンのコンセントを抜く際の正しい手順

エアコンのコンセントを抜くときは、正しい方法で行うことが大切です。まず、リモコンで電源を「OFF」にし、30秒以上待ちます。その後、コンセントプラグの根元をしっかり持ち、まっすぐ抜いてください。
 
コードを引っ張って抜くのは故障の原因になるため、絶対に避けましょう。
 

エアコンの待機電力は一般的には1時間あたり約2.4W を消費

エアコンの待機電力は、機種やメーカーによって異なりますが、一般的には1時間あたり約2.4W を消費するとされています。
 
例えば、大手のエアコン では、リモコンで「停止」状態のときに 約0.8W を消費します。この場合、1ヶ月(30日間)にかかる電気代は 約17.9円 となります。エアコンを長期間使用しない場合は、コンセントを抜くことで待機電力を節約できるでしょう。
 
ただし、再使用時には注意が必要です。コンプレッサーの潤滑油が冷えて固まることがあり、すぐに電源を入れると故障のリスクが高まるため、差し込んでからしばらく待つことが推奨されます。コンセントを抜く際は、リモコンで電源を切って30秒以上待ち、コードを引っ張らずにまっすぐ抜くことが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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