物価高の影響で食材を買ってイチからおかずを作るよりも「冷凍食品」を使用したほうが安くなるような気がします。実際どうなのでしょうか?

配信日: 2025.03.07

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物価高の影響で食材を買ってイチからおかずを作るよりも「冷凍食品」を使用したほうが安くなるような気がします。実際どうなのでしょうか?
近年、物価高の影響で食品の値上がりが著しく、毎日の献立に頭を悩ませている方は多いでしょう。
 
生鮮食品の価格や光熱費が高騰している今、注目されているのが「冷凍食品」です。調理済みの冷凍食品は、忙しい現代人の手間を省いてくれるだけでなく、光熱費まで抑えてくれる可能性があるのです。
 
当記事では、食材価格高騰の現状について解説し、手作り料理と冷凍食品のコストを比較します。冷凍食品の上手な活用法を参考にして、ゆとりのある充実した生活を送ってください。
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食材価格高騰の現状

現在の日本の食料品価格は、上昇傾向です。とくに、生鮮食品や輸入食品を中心に値上がりが目立ちます。
 
農林水産省の「食品価格動向調査」によると、2025年2月17日の週(2月17日~2月19日)の全国における野菜(対象8品目:キャベツやにんじんなど)の平均価格は、平年比で大幅に上昇しています。
 
例えば、キャベツは1キログラムあたり平均401円となっていて、平年比で257%値上がりしている状況です。
 
また、加工食品も同様に値上がりしていて、農林水産省における2025年2月(2月10日~2月12日)の調査結果では、食パンや麺類、調味料などの価格が平年比5.9%~20.6%上昇しています。物価上昇の背景には、原材料価格の高騰や円安、物流コスト増加などがあります。
 

冷凍食品の価格とメリット

冷凍食品は、手作り料理よりも高価なイメージを持たれますが、実際には幅広い価格帯の商品があり、手作りよりも安価に抑えられるケースがあります。とくに、冷凍野菜や冷凍フルーツなどは、旬の時期に大量に収穫されたものを加工・冷凍することが一般的なため、価格が安定している傾向にあります。
 
また、冷凍食品は、基本的に特別な調理なしで食べられて、光熱費を抑えることにもつながる可能性があるのです。便利な冷凍食品を活用することで、家計を節約しつつ家事にかかる手間も減らせるでしょう。
 

【コスト比較】手作り料理と冷凍食品

具体的なメニューを例に挙げて、手作りした場合と冷凍食品を利用した場合のコストを比較してみましょう。ここでは「ハンバーグ1個」を例にして、それぞれのおおよそのコストを表1にまとめました。
 
表1

項目 手作り 冷凍食品
食材費 約350円 約100円
調理時間 約30分 電子レンジで約2分
光熱費 ガス代:約10円 電気代:約1.2円(600ワットの場合)
合計 約360円 約101円

※筆者作成
 
表1において、食材費と光熱費を合計した約360円が、ハンバーグを手作りした際にかかるおおよその金額です。一方、冷凍食品の場合は、食材費と光熱費を合わせても101円程度となります。ただし、これらの金額は実際に使用する食材の種類や、冷凍食品のメーカーによっても大きく変動するため、あくまでも目安として参考にしてください。
 
冷凍食品では、食材費だけでなく光熱費も節約できる可能性があるため、毎日の献立にうまく活用することをおすすめします。
 

冷凍食品をうまく活用して、節約しつつ充実した生活を

物価高の現状を踏まえると、冷凍食品を活用することで食費を節約できる可能性があります。
 
また、冷凍食品は、長期保存が可能であったり調理時間を短縮できたりするメリットもあるため、忙しい現代人にとって強い味方といえるでしょう。便利な冷凍食品を上手に活用して、豊かな生活を送ってください。
 

出典

農林水産省 食品価格動向調査(野菜) 6.調査結果 令和7年2月17日の週【2月17日~2月19日】
農林水産省 食品価格動向調査(加工食品) 6.調査結果 令和7年2月【2月10日~2月12日】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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