職場に「弁当」を持っていくのをやめたら、毎朝「30分」多く眠れるようになった! 少し出費が増えても、弁当は買ったほうがコスパはいいの? 費用や手間を比較
配信日: 2025.03.12

とはいえ、弁当を作るのをやめると出費が増えるのでは? 実際に、手作り弁当と市販の弁当のコストや手間を比較し、どちらが「本当にコスパが良いのか」検証してみました。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
手作り弁当のコストはどれくらい?
まず、手作り弁当にかかる費用と時間のコストを見ていきましょう。株式会社ニチレイフーズが実施した「全国お弁当事情に関する調査 2024」の結果によると、1食あたりの費用の全国平均は222.3円でした。
また、弁当の作成時間の平均は17分57秒でした。ここに片付け、弁当箱を洗う時間を加え、かかる総時間を約30分として試算します。
この30分を時給1000円で換算すると、約500円の人件費が発生していると考えられます。つまり、手作り弁当1食の実質的なコストは222.3円(経費)+500円(人件費)=約722円という計算になります。
市販の弁当と比較すると?
手作り弁当に対して、コンビニやスーパーで購入できる弁当の価格を見てみましょう。同調査によると、平日の中食(弁当などの調理済み食材を買って持ち帰り、自宅や職場・学校などで食べること)の平均金額は559.3円でした。
弁当を買う場合は、作る手間もなく、弁当箱を洗う必要もありません。食材などのコスト面では手作り弁当より割高に見えますが、人件費を考慮すると、手作り弁当より安く済むケースもあるということになります。
弁当を買うメリット・デメリット
弁当を作る手間を省いて市販の弁当に切り替えると、時間に余裕ができる一方で、コストや健康面に不安を感じる人も多いでしょう。ここでは、弁当を買うことのメリットとデメリットを整理し、コスパや生活の快適さを考慮した選択肢を紹介します。
メリット
1.時間の節約:毎朝の弁当作りに費やしていた時間を睡眠やほかの時間に充てられる。
2.後片付け不要:弁当箱を洗う手間がない。
3.食の選択肢が広がる:好きなメニューを選ぶことができる。
デメリット
1.食費が増える可能性:長期的に見ると、やはり手作り弁当のほうが安い。
2.栄養バランスが偏る:外食やコンビニ弁当は塩分・脂質が多め。
3.添加物の摂取:加工食品が多くなりがち。
手作り弁当と市販弁当、どっちが「コスパ」最強?
結論として、コスト重視なら手作り弁当、時間重視なら市販弁当という選択になります。
コストを優先するなら、材料費を抑えられる手作り弁当が有利です。ただし、調理や片付けにかかる時間のコストも考慮する必要があります。一方、時間を優先するなら、準備や片付けの手間が不要な市販弁当が便利ですが、長期的には食費が増える可能性があります。
最もコスパの良い選択肢は、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことです。時間的な余裕がある日は手作り弁当にし、忙しい日は市販弁当を活用するなど、柔軟に組み合わせることで、コストと時間のバランスを最適化できるでしょう。
出典
株式会社ニチレイフーズ 全国お弁当事情に関する調査 2024
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー