「実家暮らし」の社会人は「一人暮らし」の社会人と比べて、どれだけ「お金を貯められている」でしょうか?

配信日: 2025.03.12

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「実家暮らし」の社会人は「一人暮らし」の社会人と比べて、どれだけ「お金を貯められている」でしょうか?
多くの場合、実家暮らしの社会人のほうが、一人暮らしの社会人よりもお金を貯められる傾向があると考えられています。しかし、具体的にどれくらいの貯金が見込めるのか疑問に感じる人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、実家暮らしで削減できる費用や、貯金に回せる金額などについて調べてみました。ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしにかかる費用にはどんなものがある?

一人暮らしにかかる費用は、年齢や性別、職業、生活スタイルなどによって異なる可能性があります。平均的な例として、総務省統計局の「2023年(令和5年) 家計の概要」を参考にして見ていきましょう。
 
総務省統計局の統計によると、単身世帯の平均総支出額は16万7620円でした。内訳は、支出額が高い順に以下のとおりです。

●食費:4万6391円
●その他の支出:2万5051円(交際費・雑費など)
●住居費:2万3815円
●交通・通信費:2万1796円

実家暮らしで削減できる費用はどれくらい?

次に、実家暮らしではどれくらいの費用削減が見込めるのか、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を基に想定してみました。
 
年間の賃金は、年齢・性別で異なりますが、統計によると総合平均では318万3000円、1ヶ月26万5000円程度です。一般的に手取りは賃金の75%から85%とされているため、手取り80%で計算すると21万2000円程度の収入です。
 
また、単身世帯の平均支出額は約16万7000円であるため、21万2000円から平均支出額を差し引くと、単純計算で約4万5000円が余剰金になる計算です。
 
実家暮らしで削減可能な費用は、家賃、光熱費、食費などが考えられます。とある調査では、実家暮らしでは家賃負担がなくなり光熱費や食費が低減する傾向があるため、20歳~34歳の生活費はおおむねで8万円程度がかかると推測されるようです。
 
以上を踏まえ、単身世帯の平均支出額から8万円を差し引くと、8万7000円程度が余剰金として残ります。おおむねで一人暮らしよりも4万2000円程度が浮く形になります。
 

実家暮らしで浮く金額

平均の支出額で見ると、一人暮らしから実家暮らしに変えることで4万2000円程度の支出が浮く可能性があることが分かりました。
 
しかし、実家暮らしで削減できる実際の金額はそれぞれの状況によるため、一概にはいえません。無駄な出費がないか、自身の収支額を定期的に見直すようにするとよいでしょう。
 

食費は自炊で削減する

一人暮らしの場合で支出の比率が最も高い傾向にあるのが食費ですが、年齢や性別によっても支出額は大きく異なる場合があるようです。
 
食費は外食をすると高額になる傾向があるため、自炊を心がけるようにするのもよいでしょう。
 
日ごろ外食ばかりで、いきなり自炊をするのはハードルが高いと感じる場合でも、ご飯だけは炊くように心がけたり、週末にまとめて作り置きをするようにしたりするだけでも食費の削減につながる可能性があります。
 

節約を工夫すれば貯金額も増える

実家暮らしで思ったほど貯金ができなくても、さまざまな方法で支出を抑えられる可能性があります。
 
例えば、実家暮らしで家族が増えれば、まとめ買いで食材の費用が抑えられることもあるでしょう。
 
さらに効果的な節約に光熱費があります。こまめに電気を消したり、LEDに電球を変えたり、さらに節電効果が高い電化製品を利用したりすれば、一人あたりの光熱費も抑えられる可能性があるでしょう。
 

お金を貯めたい人は実家暮らしを検討してみよう

ここまで見てきたように、一人暮らしよりも実家暮らしのほうがお金を貯めやすい傾向があることが分かりました。年齢や性別、収入、家族構成など状況によって貯められる金額は異なると考えられますが、節約を工夫すれば、予想以上の貯金額が期待できるかもしれません。
 
効率よくお金を貯めたい人は、実家暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

総務省統計局 2023年(令和5年) 家計の概要
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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