「冷凍庫」はパンパンにした方が「節約」になるって本当? 「冷蔵庫」の場合はどうすれば節約になる?
配信日: 2025.03.14

そこでこの記事では、冷凍庫にものを詰め込んだ方がよい理由や冷蔵庫に詰めすぎない方がよい理由を詳しく解説します。そのほかの方法で冷蔵庫と冷凍庫の電気代を節約するコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冷凍庫はすき間なく利用した方が節約になる
一般社団法人日本冷凍食品協会によると、冷凍庫はすき間を空けずに食材を入れ込んだ方が、節約につながるようです。なぜなら、すき間をなくすことで凍った食材同士が保冷剤の役割を果たし、冷凍庫を開けたときに温度が上がるのを防げるためだとされています。
冷凍庫内の温度が上がるのを防ぐと、冷やすための電力を消費しなくて済み、節約につながる可能性があるのです。そのため、冷凍庫から取り出す際に時間がかかり過ぎない程度に、食材を詰め込むとよいでしょう。
冷蔵庫はスカスカの方が節約になる
冷凍庫はぎっしり詰め込んだ方が節約につながるとされていますが、冷蔵庫の場合は、ものが多いと冷気が全体に行きわたらず冷えにくくなり、消費電力が高くなる傾向があります。
経済産業省によると、冷蔵庫に詰め込んでいた食材を半分に減らした場合、年間で約1360円の電気代を節約できる可能性があるようです。
冷凍庫と冷蔵庫の節約方法
冷凍庫と冷蔵庫には、ほかにも節約方法があります。ここからは、簡単にできる節約方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
開ける時間を短くする
冷凍庫や冷蔵庫のドアを開け閉めする回数が多いと、庫内の温度が上がり、再び冷やすのに電力を消費するとされています。また、開けっ放しにしているとその間に冷気が外に出続けるため、冷やしなおすのに電力を消費する可能性があります。
経済産業省によると、冷蔵庫を開けている時間が20秒の場合と10秒では、10秒の方が年間で約190円の節約につながる可能性があることが判明しています。それぞれの庫内からものを取り出す際は、なるべくまとめて出すことを意識して、開け閉めを減らすとよいでしょう。
壁から離して設置する
冷蔵庫が壁に密接していたり、冷蔵庫の上にものが置かれていたりすると、消費電力が増える原因になる場合があります。なぜなら、冷蔵庫の周囲にあるものが放熱を遮り、庫内の冷えが悪くなるためです。
そのため、冷蔵庫を設置する際は、壁とのすき間をなるべく空けるようにするとよいでしょう。冷蔵庫にマグネットやテープでメモを貼るのも、放熱の妨げになる可能性があるといわれています。
経済産業省によると、冷蔵庫の周辺にものを置かずに設置した場合、年間で約1400円の節約につながる可能性があることが分かっています。
熱いものはなるべく冷まして入れる
冷凍庫や冷蔵庫に熱いものを入れると、急いで冷やそうとして消費電力が増える可能性があります。さらに、ほかの食材の鮮度に影響するおそれもあるため、注意が必要です。熱いものを入れる際は、室内で冷ましてからにするとよいでしょう。
冷蔵庫は入れ過ぎず冷凍庫は詰め込むと節約につながる
冷凍庫にはすき間なく食材を入れることで、食材同士が保冷剤の役割を果たすため、消費電力をおさえて節約につながる可能性があります。一方で、冷蔵庫にものを詰め込み過ぎると冷気が庫内全体に循環せず、消費電力が増え、電気代が高くなる可能性があるようです。
冷蔵庫の電気代を節約するためには、周囲にものを置かないようにしたり、温度の高いものは冷まして入れたりするなどの工夫が必要です。また、冷気を逃さないためにも、扉を開けっ放しにしたり開け閉めを頻繁にしたりすることは避けましょう。
出典
一般社団法人日本冷凍食品協会 冷食ONLINE Point1:低温キープ
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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