「夕飯の残り」を「翌日の弁当」に回すのは一般的? 24時間内に同じメニューを2食でも「栄養面」は問題ない?
配信日: 2025.03.14

前日の残りをお弁当に入れても栄養面は問題ないと考えられますが、衛生面に気をつけた方がよい可能性があります。
この記事では、前日の残り物をお弁当に入れる際のポイントや、衛生的にお弁当を作る方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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前日の残りは栄養面より衛生面に気をつける
夕食の残りを翌日のお弁当に入れても、栄養面に大きな問題はないと考えられます。ですが、前日の残り物をお弁当に入れる際は、栄養面よりも衛生面に注意が必要なため、以下の点に気をつけましょう。
●再加熱する
●冷ましてから詰める
●あらかじめ別にしておく
●加熱できないおかずは避ける
お弁当は時間が経過するごとに菌が増えて傷んでいく傾向があるため、作る際は衛生面に注意が必要です。前日のおかずを入れる際は十分に温めた後、しっかり冷ましてからお弁当箱に入れるとよいとされています。
お弁当に入れる予定の物は、あらかじめ別にしておいて、食べ残しを入れないようにするとよいでしょう。
なお、栄養面において気にするのであれば、味付けが濃くなり過ぎないように意識するとよいでしょう。塩分のとり過ぎは生活習慣病などの原因につながる可能性があります。
栄養バランスのよいお弁当
1食あたりのエネルギーは、体格や活動量などによって異なる場合もありますが、男性が約600キロカロリー、女性は約500キロカロリーを目安にすると、バランスのよいお弁当になる可能性があります。
具体的なバランスは、以下の表1の通りです。
表1
種類 | 量 |
---|---|
ご飯(主食) | ・男性:160~180グラム程度 ・女性:140~150グラム程度 |
メインのおかず(主菜) | 1種類 |
野菜料理(副菜) | 1~2品 |
※筆者作成
メインのおかずは、以下のうちどれか1種類を選ぶとよいでしょう。
●卵:1個
●魚:70グラム程度
●肉:50グラム程度
●豆腐:100グラム
野菜料理をお弁当に入れる際の量は、火を通した状態で片手1杯分程度がよいといわれています。
手作り弁当とコンビニ弁当にかかる費用を比較
株式会社ニチレイフーズが行った「お弁当事情に関する調査」によると、お弁当にかかる費用は平均で約222.3円という結果になりました。
一方で、コンビニのお弁当にかかる費用は、400〜600円ほどです。このことから、コンビニ弁当よりも手作り弁当にした方が1食あたり約178〜378円の節約につながる可能性があるといえるでしょう。
なお、株式会社ニチレイフーズの調べによると、平日の外食にかかるランチの平均は586.5円となりました。外食のランチと手作り弁当と比較すると、約364円の差があり、手作り弁当の方が節約できる可能性があることが分かります。
前日のおかずは栄養面より衛生面に注意
夕飯の残りを翌日のお弁当に入れることは、栄養面では問題ないと考えられますが、衛生面には十分な注意が必要です。前日の残りものをお弁当に入れる際は、再加熱して完全に冷ますようにしましょう。
また、お弁当に入れる予定のおかずは、食べ残しではなく別に取り分けておくと菌が発生しにくいとされているため衛生的だと考えられます。栄養面が気になる場合は、味付けが濃くなりすぎないよう注意し、主食・主菜・副菜のバランスを考えたお弁当作りを意識するとよいでしょう。
なお、手作り弁当はコンビニ弁当や外食よりも安く済む傾向があるため、節約につながる可能性があります。
この記事を参考に、手軽に栄養バランスのとれたお弁当を作るコツを実践してみてください。
出典
株式会社ニチレイフーズ お弁当事情に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー