冬は煮込みものばかりで「長時間の加熱」による「ガス代」が気になる…!「保温調理」で光熱費の節約になるって本当?
配信日: 2025.03.14

調理時間が長くなると、どれくらいガス代が上がるのか気になる方もいるでしょう。そんな時は「保温調理」を行うと簡単にガス代を節約できる可能性があります。
今回は「保温調理」をすると、料理にかかるガス代をどれくらい節約できるのかを検証します。「保温調理」をする際の注意点についても解説しますので、これから「保温調理」を始めようと思っている方はぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「保温調理」とはどんな調理方法なのか?
「保温調理」とは、余熱を利用して料理を仕上げる調理方法です。火にかけて沸騰させた鍋を厚手の布などでくるんだり、専用器具を使ったりして保温するだけで簡単に行える「保温調理」には、次のようなメリットがあります。
・放っておいても料理ができる
・吹きこぼれ、焦げ付き、煮崩れなどの心配がない
・電気代やガス代などを節約できる
「保温調理」ではさまざま種類の料理ができますが、特にカレーやシチュー、スープなどの煮込み料理に適しているようです。
「保温調理」でどれほど節約できるのか?
次に「保温調理」を行った場合と、いつも通り調理した場合のガス代を比較していきます。専用器具を使って「保温調理」を行うと、ガスコンロを使用した場合と比べて火にかける時間が3分の1程度で済むことがあるようです。
とある「保温調理」の専用器具は、内鍋と外鍋の二重構造になっていて、内鍋で加熱したあとに、外鍋にセットすると高い保温力でじっくり食材に火を通す仕組みになっています。
参考までに、ガスコンロを1時間使った際のガス代を見ていきましょう。1ヶ月のガス代は毎月かかる基本料金と使用量に応じて支払う従量料金からなり、従量料金は「単位料金×ガス使用量(立方メートル)」で求められます。
・ガスコンロのガス消費量(強火):4.2キロワット
・ガス単位料金:153.24円/立方メートル
・ガスの熱量:13アンペア(12.5キロワット)
上記の条件に当てはめた場合、強火で1時間ガスコンロを使用した場合にかかるガス代は約51円です。毎日1時間ガスコンロを使用した場合のガス代はひと月(30日)約1530円ですが、専用器具で「保温調理」を行うと1ヶ月でガス代を約1020円、1年で約1万2240円節約できる計算です。
「保温調理」をする場合の注意点
専用器具がない場合は、バスタオルや使わなくなったセーター、市販の保温カバーなどで鍋をくるむことで「保温調理」が行えます。布で包む際は鍋底が熱くなっているので、鍋敷きを利用するといいでしょう。
「保温調理」で大切なのは、最初にしっかりと熱を通してできるだけ高い温度を保つことです。鍋の中身が少なすぎると温度が下がりやすいため、できるだけ煮汁を多めにするといいでしょう。また、食中毒の原因となる細菌は20度~50度で繁殖しやすいともいわれているため、鍋の中の温度が下がらないようできるだけ調理中にふたを開けないことが重要です。
「保温調理」は専用の器具を使うとガス代を約3分の1に節約できることがある
余熱を利用して料理を仕上げる「保温調理」では、専用器具を使うとガス代を3分の1におさえることも可能のようです。専用器具を使わずに自宅にある鍋と布で行う場合は、節約できるガス代はもう少し安くなることもあるでしょう。
大切なのはしっかりと火を通した鍋の温度をできるだけ下げないようにすることです。今回ご紹介した方法を参考にガス代を節約していきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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