栄養があると思い豆腐は「木綿」を選んできました。「絹」よりもコスパはよいのでしょうか?

配信日: 2025.03.14

この記事は約 3 分で読めます。
栄養があると思い豆腐は「木綿」を選んできました。「絹」よりもコスパはよいのでしょうか?
豆腐は日本の食文化に欠かせない食材であり、健康的な食生活を送るために必要不可欠な存在といえるでしょう。豆腐には大きく分けると「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の2つがありますが、木綿豆腐を選ぶ理由として、栄養価が高いと考えている人が多いようです。
 
この記事では、木綿豆腐と絹ごし豆腐の特徴や栄養価の違い、使い方についてまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

木綿豆腐と絹ごし豆腐の違い

木綿豆腐はその名前が示すように、表面に木綿のような模様がある豆腐です。水分量が比較的少なくしっかりとした食感があり、大豆本来の風味が強いでしょう。
 
一方、絹ごし豆腐は、絹のようになめらかな食感が特徴です。豆乳をそのまま固めた絹ごし豆腐は木綿豆腐よりも水分量が多く、なめらかでクリーミーな食感になります。
 

木綿と絹ごし、栄養価の違いは?

木綿豆腐を選ぶ理由として、栄養価が高いからと考えている人もいるかもしれません。木綿豆腐の方が水分が少なく凝縮されていることから、絹ごし豆腐よりも多く含まれる栄養素があります。
 
例えば、豆腐の主要な栄養素の一つであるタンパク質の含有量を見てみると、木綿豆腐は100グラム当たり7グラムのタンパク質を含んでいるのに対し、絹ごし豆腐は5.3グラムで、木綿豆腐の方がわずかに多くのタンパク質を含んでいることが分かります。
 
カロリーは木綿豆腐が100グラム当たり73キロカロリーであるのに対し、絹ごし豆腐は56キロカロリーです。木綿豆腐の方が少し高カロリーですが、その差は17キロカロリーほどで、大きな違いはありません。
 
カルシウムについては、木綿豆腐が100グラム当たり93ミリグラム、絹ごしが75ミリグラムで、木綿の方がわずかに多く含まれていますが、鉄分などの微量栄養素については、あまり差はないといえます。
 

コスパや使い勝手を比較

一般的に、木綿豆腐と絹ごし豆腐の価格差はそれほど大きくないといえます。ブランドや販売店などによって多少の差はありますが、同じメーカーの製品であれば、ほぼ同じ価格帯で販売されていることが多くなるでしょう。
 
例えば、あるネットスーパーでは、木綿豆腐も絹ごし豆腐も一つ当たりの価格は59円~209円(いずれも税抜き)となっており、大きな違いは見られません。
 
木綿豆腐にあるしっかりした食感や崩れにくさは、煮込み料理や炒め物に適しており、麻婆豆腐や野菜炒め、肉豆腐や豆腐ステーキなどに向き、幅広い料理に使えます。
 
一方、水分が多い絹ごし豆腐は柔らかく、湯豆腐や冷奴、味噌汁の具、サラダなどに向いています。
 
木綿豆腐も絹ごし豆腐も、さまざまな料理に使える点で使い勝手がよく、コストパフォーマンスに優れた食品といえますが、それぞれの良さを生かすには用途に応じて使い分けることが大切です。
 
もし、豆腐が使いきれず余ってしまった場合は密閉容器などに入れ、清潔な水に浸して冷蔵庫に保存しましょう。細菌の繁殖を防ぐため毎日水を交換し、1~2日以内に食べきるようにしてください。
 

木綿豆腐の方が水分が少ない分、若干多く含まれる栄養素があるが、大きな違いはない

木綿豆腐のタンパク質やカルシウム量は絹ごし豆腐よりも多く、わずかに栄養面で優れているといえる面もありますが、その差は大きくありません。また、コストパフォーマンス面でも価格差はほとんどなく、使い勝手や保存性にも大きな違いはありません。
 
木綿豆腐はしっかりした、絹ごし豆腐はソフトな食感を生かせるよう、料理や用途に合わせて選ぶことが大切です。
 
豆腐は種類にかかわらず栄養価が高く、健康的な食生活に欠かせない食材です。木綿と絹ごし、それぞれの特徴を理解し目的に応じて使い分けることで、より豊かな食生活を送れるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集