「本みりん」を「みりん風調味料」に置き換えたらどれだけ節約できる?風味や用途の違いは?

配信日: 2025.03.15

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「本みりん」を「みりん風調味料」に置き換えたらどれだけ節約できる?風味や用途の違いは?
スーパーなどでみりんを買おうとしたとき、「本みりん」と「みりん風調味料」が並んでいるのを見かけることがあるでしょう。「何が違うのか?」「どちらを選べばよいのか?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。
 
本記事では、本みりんとみりん風調味料の風味・用途や価格を比較するとともに、消費税率の違いについても詳しくご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「本みりん」と「みりん風調味料」は何が違う?

みりんは室町時代に誕生した高級酒が原形といわれています。本みりんはもち米と米麹・アルコールを原料としており、じっくり熟成して造られるものです。
 
みりん風調味料が誕生したのは、戦中・戦後の米不足の時代にみりん製造を禁止されたことがきっかけのようです。水アメやブドウ糖・化学調味料などを原料としたみりん風調味料が、「みりんに似た調味料」として製造されるようになりました。
 
14%前後のアルコールを含む本みりんと違い、みりん風調味料にはアルコールはほとんど含まれていません。また、本みりんはもともと甘いお酒の一種として造られたものなので、そのまま飲むことが可能ですが、みりん風調味料はそのままで飲める味ではないという違いもあります。
 
どちらも料理に上品な甘みやツヤ・テリをくわえる効果がありますが、素材の臭みを消したり煮崩れを防いだりしたいときはアルコールを含む本みりん、加熱を必要としない料理にはアルコールを含まないみりん風調味料が向いているようです。
 

「本みりん」を「みりん風調味料」にかえた場合の節約効果

本みりんとみりん風調味料では、価格にも違いがあるようです。ある通販サイトでは、同じメーカーの本みりんとみりん風調味料が以下の価格で販売されています。


・本みりん1.8リットル:1210円(税込み)
・みりん風調味料1.8リットル:867円(税込み)

みりん風調味料の方が、本みりんより300円以上安い場合もあるようです。そのため、本みりんの代わりにみりん風調味料を使っているという家庭もあるでしょう。
 

消費税率の違いについて

本みりんよりみりん風調味料の方が安く販売されていることが多いのは、みりん風調味料の方が原価が安いだけでなく、両者の税率が異なるためと考えられます。
 
消費税は2019年に10%へ引き上げられましたが、消費者の負担を減らす目的で軽減税率制度の実施が開始され、一部の商品の消費税が8%に軽減されることになりました。軽減税率の対象となるのは、「酒類・外食を除く飲食料品」と「定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞」です。
 
国税庁によると、アルコールを含む本みりんは酒税法に規定する「酒類」に該当するため、軽減税率が適用される「飲食料品」には含まれず、軽減税率の対象にはなりません。そのため、消費税率は10%です。
 
一方、みりん風調味料は酒税法に規定する「酒類」に該当せず「飲食料品」に該当するため、軽減税率の対象となり、消費税率は8%です。
 

「本みりん」より「みりん風調味料」の方が300円ほど安い場合もある|アルコールを含む・ほぼ含まないの違いも

もち米と米麹・アルコールを原料として熟成して造られた本みりんと、水アメやブドウ糖・化学調味料などを原料としたみりん風調味料では、風味や使い方などに違いがあります。
 
原材料が安く、アルコールをほぼ含まないので酒税法に規定する「酒類」に該当しないみりん風調味料は軽減税率の対象となるため、本みりんに比べて値段も安めです。
 
本みりんをみりん風調味料に置き換えることで300円ほど節約できる場合もあるようです。両者の違いをしっかり理解したうえで、上手に使い分けるとよいでしょう。
 

出典

国税庁 消費税の軽減税率制度 軽減税率制度の概要
国税庁 消費税の軽減税率制度に関するQ&A 問14 みりん、料理酒等の販売は、軽減税率の適用対象となりますか。【令和5年10月改訂】(5ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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