大学生の「アルバイト事情」はどうなっている?「労働時間」と「収入」を解説

配信日: 2025.03.16

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大学生の「アルバイト事情」はどうなっている?「労働時間」と「収入」を解説
4月から始まる新生活に緊張している大学生もいるでしょう。本人だけでなく親の中にも、同じように不安を感じ、入学してすぐにアルバイトを始めると聞くと「もう少し生活に慣れてからでもよいのでは?」と、思ってしまう人もいるかもしれません。
 
今回は、大学生がアルバイトを始める時期や働く頻度・収入など、大学生のアルバイト事情についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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大学生のアルバイト事情

高校時代はアルバイトが禁止で、大学に入って初めて外で働く人もいるかもしれません。大学生がアルバイトを始める時期や労働時間・平均収入など、大学生のアルバイト事情を確認してみましょう。
 

大学生がアルバイトをスタートさせる時期

大学生を対象にしたあるアンケートによると、アルバイトを始めた時期で最も多いのは、大学1年生の4月~5月でおよそ4割に上ります。1年生の6月~7月、8月~9月、10月~11月と続き、1年生の11月までにアルバイトを始めた人の割合は、高校時代のアルバイトを続けた人も合わせるとおよそ80%です。
 
新生活が始まる3月から4月にかけては、求人数も増えるといわれています。また、入学からしばらくすると入学後のイベントが落ち着き、時間割が確定した時点で働き始めるちょうどよいタイミングかもしれません。
 

1日の平均労働時間

大学生が1日何時間働いているのかも確認してみましょう。
 
大学生の1日当たりのアルバイト時間で最も多いのは4時間〜5時間未満で、次いで多い5〜6時間と合わせて半数以上に上ります。中には法定労働時間の8時間ぎりぎりまで働く人や、オーバーして働く人もいるようです。
 
大学生が働けるのは、平日の講義が終わってからの限られた時間と大学が休みの土日です。週に2日~4日働いている人が多いことから、土日や講義が早く終わる日などを利用して、一度に長時間働いていることも考えられます。
 

ひと月当たりの平均収入

平均的に働いている大学生の、ひと月当たりの収入と働く目的もチェックしましょう。
 
大学生の1ヶ月あたりの平均収入は7万円〜10万円未満が最も多く、次いで多いのは5万円〜7万円未満で、合わせておよそ50%になります。
 
アルバイトの目的は、趣味や交際費など自由に使うためと答える人が多い一方で、貯金や生活費のためなど、堅実な大学生も半数近くいるようです。使い道の違いは、一人暮らしか実家暮らしかにも影響している可能性もあるでしょう。
 

最低賃金の推移

ここでアルバイトも含む最低賃金を確認しておきましょう。
 
厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況」によると、令和6年10月より最低賃金が改定され、全国平均で1055円になりました。前年が1004円だったことから、51円のアップとなります。
 
また表1は、厚生労働省の「平成14年度から令和6年度までの地域別最低賃金改定状況」を基に、令和6年から20年さかのぼって、5年ごとの平均賃金を表したものです。
 
表1

年度 最低賃金
平成16年(2004年) 665円
平成21年(2009年) 713円
平成26年(2014年) 780円
令和元年(2019年) 901円
令和6年(2024年) 1055円

出典:厚生労働省「平成14年度から令和6年度までの地域別最低賃金改定状況」を基に筆者作成
 
20年間で最低賃金は1.5倍以上増えています。今の大学生の親世代がアルバイトしていた時代と比べ、大きく変わっているようです。
 

大学生がアルバイトを始めるのは入学後すぐが最多

大学生がアルバイトを始めるのは、1年生の4月〜5月が最多となりました。次いで6月〜7月、8月〜9月となっており、多くの大学生は、入学後早い時点でアルバイトを始めることを意識していることが分かります。
 
4月は求人募集も増える時期であり、アルバイト探しには向いている時期といえるかもしれません。
 

出典

厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況
厚生労働省 平成14年度から令和6年度までの地域別最低賃金改定状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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