10月からNHKのネット配信を見ると「ネット受信料」が取られる? テレビとネットで二重に払わなければならないの?

配信日: 2025.03.21

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10月からNHKのネット配信を見ると「ネット受信料」が取られる? テレビとネットで二重に払わなければならないの?
2025年10月より、NHKの業務に、テレビ・ラジオの放送に「インターネットによる番組の配信」が加わります。それにともない、NHKのインターネット配信を利用する場合、受信料を徴収することも発表されています。
 
テレビの受信料を払っている人の中には、インターネットを通じてNHKの番組を視聴した場合、さらに料金を取られてしまうのかを不安に感じている人がいるかもしれません。
 
そこでこの記事では、インターネット配信の利用にかかる料金などについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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2025年10月からNHKのネット配信はどうなる?

放送法の改正により、2025年10月からそれまで任意だったインターネットの活用業務が、一部、必須業務に変更となります。これにともない、インターネット配信のみ利用する場合の、NHK受信料など詳細が決定しました。
 

変更後のインターネットサービスの概要と目的

NHK「2025年度(令和7年度)収支予算と事業計画の説明資料」によると、インターネットサービスが必須業務になることによって変更されるのは、次の3点です。

●放送番組の同時配信
●放送番組の見逃し・聞き逃し配信(放送終了から1週間を経過するまで)
●番組関連情報の配信

10月からは、すべての番組の配信が義務化され、同じ情報内容となります。なお、放送終了から1週間を過ぎた番組に関しては、これまで通り任意業務のままです。
 

ネット受信料

NHKのインターネット配信を利用する場合、受信料が発生します。
 
ただしテレビを設置しており、すでに地上契約や衛星契約を結んでいる場合は、追加料金を負担することなく利用できます。
 
「NHK経営計画(2024-2026年度)<2025年1月修正>説明資料」によると、受信料は表1のように地上契約と同額です。なおカッコ内は、沖縄県の受信料を表しています。
 
表1

契約種別 月額 6ヶ月前払 12ヶ月前払
地上契約 1100円(965円) 6309円(5539円) 1万2276円(1万778円)
衛星契約 1950円(1815円) 1万1186円(1万416円) 2万1765円(2万267円)

NHK「NHK経営計画(2024-2026年度)<2025年1月修正>説明資料」を基に筆者作成
 
なおインターネット配信の受信料ではあるものの、契約種別は特別に設けず、表1のように通常の受信料と同様「地上契約」などとなります。
 

スマホを持っているだけで受信料が取られる?

インターネット配信されることで「スマホを持っているだけで、受信料が取られるのでは?」「うっかり配信を見てしまっても、お金を請求されるのでは?」と不安に感じる人がいるかもしれません。
 
このような状況を生まないために「誤受信防止措置」を講じなければならないことが令和7年10月1日に施行される放送法第二十条の三に明記されています。
 
これにより、受信料を支払う必要がある配信に関しては、その旨が記載された案内文の表示を確認し、さらに同意するボタンをクリックした人のみ契約対象とするといった対応を検討しています。そのため、スマホを持っているだけで受信料が徴収されたり、うっかり配信を見てしまったりすることもないでしょう。
 

NHKの「ネット受信料」はテレビと重複して取られることはない

2025年10月から、NHKのインターネットサービスが本格的に始まります。インターネットで放送番組の同時配信を見られるようになるなど、テレビのない人でもNHKの番組を気軽に見られるようになる予定です。
 
これにともない、インターネットのみでNHKを視聴する人のために、ネット受信料が定められました。受信料は、従来と同額で、すでに契約している人は上乗せして支払う必要はなく、スマホを持っているだけで受信料を徴収されることもありません。
 
ただし、NHKの動画視聴サービス内で案内文が出た場合に、同意してしまうと受信料が徴収される可能性があるため、注意しましょう。
 

出典

NHK NHK経営計画(2024-2026年度)<2025年1月修正>説明資料 05受信料額 受信料の体系及び水準(15ページ)
デジタル庁 e-Gov法令検索 放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)※令和7年10月1日 施行分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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