資産が「1億円」あってもFIREできない!? お金持ちでもFIREできない人の理由とは

配信日: 2025.03.23

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資産が「1億円」あってもFIREできない!? お金持ちでもFIREできない人の理由とは
「1億円の資産があれば、もう働かなくてもいい」そう思っていませんか?最近では、早期リタイアを目指すFIREが注目され、「1億円FIRE」を目標に掲げる人も増えています。
 
しかし現実には、1億円の資産を築いてもFIREに踏み切れない人が数多く存在します。一体なぜ、お金が十分にあるはずなのにFIREできないのでしょうか?
 
本記事では、資産額だけでは語れないFIREの落とし穴と、成功に必要な“ある力”について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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FIREの理論はシンプル。でも現実は甘くない

FIREの目安としてよく紹介されるのが「4%ルール」です。これは、年間支出の25倍の資産を用意すれば、毎年4%を取り崩しても98%の確率で30年間は資産が枯渇しないという考え方です。
 
例えば年間生活費が400万円であれば、1億円あればFIREできる計算になります。ただし、これはあくまで理論上の話。実際には、以下のような要素を考慮しないとFIRE後の生活が破綻する可能性もあります。


・インフレや金融ショックなどで資産が目減りするリスク
・医療や介護といった予期せぬ支出
・子どもの教育費や住宅関連費などのライフイベント

こうした「見えないコスト」まで含めると、個人の状況によっては1億円では不安が残る場合もあるのが現実です。FIREを目指す際は、個々の生活スタイルや将来の計画に応じて必要な資産額を慎重に検討することが重要です。
 

お金はあってもFIREできない人の特徴

実際に、資産1億円以上を持ちながらFIREに踏み切れない人たちには、ある共通点があります。
 

1.生活レベルを下げられない

長年かけて築いてきた高水準な生活に慣れてしまい、支出を抑えることができないケースです。FIRE後は資産を取り崩しながら生活するため、固定費の見直しや節約が必要不可欠。それが難しいと、「資産があっても足りない」という不安に陥ります。
 

2.将来への不安が拭えない

「年金は本当にもらえるのか?」「もし病気になったら?」といった不安が強く、資産があっても安心して働くことをやめられない人も多くいます。特に家族がいる場合、その責任感からFIREに慎重にならざるを得ません。
 

3.FIRE後の人生設計ができていない

FIREはゴールではなくスタートです。FIRE後に何をして生きていくのかが明確でないと、退屈や孤独、やりがいの喪失に悩むことになります。精神的な充足が得られないまま「やっぱり働いた方がいい」と思い直す人もいます。
 

FIRE成功のカギは「資産額」ではなく「設計力」

FIREの成否を左右するのは、実は資産の金額ではありません。重要なのは「どんな暮らしをしたいか」と「その暮らしにいくら必要か」を正確に把握し、それに合わせた資金計画を立てられるかどうかです。
 
例えば、同じ1億円を持っていても、堅実な生活スタイルを維持できる人と、贅沢な生活を続けてしまう人とでは、資産の持ち方も将来の安心感もまったく異なります。生活費をどの程度に抑えられるか、それを何年維持できるか、想定外の出費にどう備えるか。こうした視点がFIREには欠かせません。
 
また、FIRE後に自分の時間をどう使うかをイメージできているかも重要なポイントです。働かない生活をただ「自由でうらやましい」と捉えるだけでは、いざ実現したときに「何をすればいいのか分からない」と戸惑ってしまう可能性があります。だからこそ、FIREは単なる「リタイア」ではなく、第二の人生をどう設計するかという視点が求められるのです。
 
資産がどれだけあっても、不安や迷いがあればFIREには踏み切れません。反対に、しっかりと準備と計画ができていれば、たとえ1億円に届かなくても、自分らしいFIREを実現することは可能なのです。
 

まとめ

「1億円あればFIREできる」と一概に言える時代ではなくなりました。資産をいくら持っていても、支出やライフスタイルを見直せなければ、FIRE後の生活は不安定になりかねません。
 
FIREを目指すなら、資産額だけでなく「どう暮らすか」「何のためにFIREするのか」といった人生設計そのものに向き合うことが、成功のカギを握っています。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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